第六話
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いから!』
「どうせ話しかけても、だるいって言って対応してくれないじゃないっすか・・・」
そうはいっても、この発言には戦闘も手伝わないという意味も込められてるっすから、追わない訳にはいかないんすよねぇ。とはいえ、追いつけそうにもないので・・・氷を飛ばして、その背中に当ててみるっす。
お、こっちを振り向いた。ちょうど二体の距離もそこまで開いてないっすし・・・
「ちょっと雑になるっすよ、レイン!」
『へ?ああ、そういう・・・OKOK!やっちゃって!』
本人の了解も得られたところでレインの柄を逆手に握って、勢いよく投げるっす。
危険種までの間に刀身は黒い炎で包まれ、その背にあたり・・・よく燃えてるっすね。途中でもう一体にも触れてしまったのか両方が燃えだしたので、これでオッケーなはずっす。
「満足っすか、レイン?」
『もう大満足!なんだかこいつら人間に似てるし、気持ちよかったー!』
「それは何よりっすね。自分も危険種で済ませることが出来て、ちょっと助かったっすよ。レインの癇癪はいざという時に困るっすし」
『ねえねえ、これからもコイツ等が出てくる間は狩ろうよ!それも仕事のウチなんでしょ!?』
「確かに、それも仕事に含まれるっすねぇ・・・いいっすよ。たまには、レインに付き合うっすから、いざという時は全力でお願いっす」
『もちもち!で、それじゃあ・・・だるいから寝てまーす。何かあったら起こして〜』
相変わらず、切り替えが早いっすねぇ・・・
「カカカ!」
「あ・・・まずった、っすか?」
と、そこで急に飛び出してきた危険種に対して氷の弾丸を撃っちゃったっす。誰かに見られたりは・・・してないっすね。
とりあえず、良かったっす。あんまり知られたくはないっすから、これ。
========
「ウェイブ君、クロメちゃん、ヘイン君。お茶が入ったよ」
「い、いつもすいません」
「ありがとう」
「いいのいいの。好きでやってるんだから♪」
ウェイブとクロメのチェスを見ていたら、ボルスさんがお茶を入れてきてくれたっす。始めてこの人が結婚してるって聞いた時は心底驚いたっすけど、今では納得っすね。これだけ気を配れて優しい人なら、そこに気付いてくれる人もいるはずっすよ。
「ヘイン君はどう?チェスのルール、分かってきた?」
「まだちょっと怪しいっすね。コマの動きはざっくり覚えたんすけど・・・」
「じゃあ、私とやってみようか。分からないところはやりながら教えてあげるから」
「申し訳ないっすけど、お願いするっす」
いやホント、ボルスさんいい人っす。本人に言ったら否定されるのが目に見えてるっすけど。
「・・・・・・・・・・・」
と、
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