マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0914話
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ラーに敵対するような、愚かな判断をしたのだろう? だが、覚えておくといい。お前達のような蛮族は、何をしようとも俺達に勝てないという事を。そして、その愚かさにより身を滅ぼすのだという事をな。聞こえているか、どうした? 俺が怖くてベッドの中にでも潜り込んで泣いているのか? それとも何とかしろと癇癪でも起こしているのか? まぁ、無能な蛮族の建てた三流国家だ。それも無理はない」
そこで言葉を切ると、地上では先程まで俺の言葉を聞いていたざわめきは完全に消え、シンとした静寂に包まれていた。
いやまぁ、ここまで皇帝やら皇族やらをボロクソに言ったんだから、唖然とするのは分からないでもない。
……にしても、全く本当に何の行動も起こさないな。てっきり第1皇子とやらが真っ先にサラマンダーに対する攻撃を命令すると思ったが。
そう思った、その時。まさにタイミングがいいのか、丁度城の近くから背中に兵士と思しき存在を乗せたワイバーンが3匹、憎しみに満ちた目をしながらこちらへと向かってやってくる。
ようやくお出ましらしい。
あれだけ好き放題に言われて、何もしないままに俺達を帰したとなると皇帝の威厳が保てないんだろう。それは分かるし、竜騎兵というのは軍隊の中でもかなりの精鋭揃いらしいから、この選択はそれ程間違っている訳ではない。
だが……それでも尚、こちらを甘く見たな。
「死ね」
呟き、頭部ビームバルカン砲のトリガーを引く。
瞬時にサラマンダーの頭部から放たれた4門のビームバルカンは、3騎の竜騎兵をあっという間に肉のペーストへと変え、城の城壁へと叩きつける。
一瞬で竜騎兵が消えた為、下では何が起きたのか分からなかったのだろう。
その様子を見ながら、再び外部スピーカーで呼びかける。
「なるほど、これがお前達の答えか。ならば後悔するがいい。俺達シャドウミラーに対して無条件降伏という選択肢を選ばなかった事をな」
そう告げ、置き土産とばかりにグラビトンガンポッドの砲口を城の先端へと向け……トリガーを引く。
放たれる幾つものグラビトンガトリング砲がそのまま城の先端、尖っている場所を消滅させたのを見届け、サラマンダーをファイター状態にしてその場から去って行くのだった。
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