ワールド・カタストロフ〜クロスクエスト〜
Round《4》〜ワンサイド・ワンサイド〜
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で対戦相手の方の《ジン》が言った、その時。
【デュエル!!】
閃光が、瞬いた。ジンが《千里眼》を発動させるのと同時に――――
「……よッ!!」
どこからともなく、《ジン》の両手に武器が搭載される。
その片方は、十字をかたどったロングソード。
もう片方は、十字が描かれたタワーシールド。
「――――《アカシック・アーマゲドン》!!」
「何……ッ!?」
知識としては、知っていた。
その剣技は――――
「……《神聖剣》の、最上位ソードスキル!?」
つまりこの男は、《神聖剣》の使い手だというのか。茅場晶彦/ヒースクリフ意外に存在しないはずの、二人目の。
確かこの剣技には、HP吸収能力があったはずだ。威力も高いし、遠距離にも攻撃できる。
「くっ!」
避ける。ジンは敏捷が高めだ。《神聖剣》のソードスキル位、とりあえず避けることができる。
「へぇ、避けるのか……レベルは、どの位なんだろうなッ!!」
次の技が来る。盾が真っ白に光り輝き、重突進攻撃。キリト戦でヒースクリフが見せた技だ。それも避ける。
そしてここで、ジンの《千里眼》がスタンバイを完了させる。
――――発動!
「……《月光神竜》!」
ジンの瞳が月光の色に染まる。神速の移動からの、斬撃。
「――――《月光石火》!」
「むっ!?」
ザン!
《月光石火》は、『ジン』を薄く切り裂いた。初撃はジンの物となったのだ。
その隙に、ジンは相手のステータスを覗く。
『【PN:Zinn】【Se:Male】【Lv:……』
そして、そこに書いてあったことを見て――――
「な……ッ!?」
二度目の、驚愕。
それも、少々信じがたいクラスの。
「お前……その、ステータスは……!?」
「ん? ……何だお前、もしかして相手のステータスが読めるのか? へぇ、面白いな……」
そこで彼は、ニヤリ、と。
怖気の奔るような笑みを浮かべて。
「だがその時間も……ここまでだ」
――――不意に、ジンの体から力が抜けた。同時に、視界に表示されていたはずの《千里眼》のデータが消えていく。どんどん抜けていく力。
「ぐっ……!?」
気付けば、ジンは地面に膝をついていた。
「これ、は……」
「あばよ」
ザクリ――――
倒れたジンに突き刺さり、なぜか一瞬でそのHPを奪い去ったのは――――
不気味な輝きを宿した、《蒼天〜メモリアル〜》だった。
――――【Eighth-Battle:Winner is Zinn!!
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