暁 〜小説投稿サイト〜
光明の魔導師〜眩き妖精の物語〜
六魔将軍編〜ニルヴァーナを死守せよ!〜
予期せぬ邂逅
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。」



グレイも答える。



「死ぬんじゃねえぞ。あんたにゃ帰りを待つ仲間がいる。」



俺も声をかけた。



「わーってるよ。ナツとエルザのこと、よろしく頼んだぞ。」



「ああ、任された。」



そう言ってその場を離脱する。


その間際、グレイと敵の会話が聞こえた。



「お前は永久に追いつけねえ。妖精の尻尾でも眺めてな。」




妖精の尻尾"フェアリーテイル"か、かっこいいじゃねえか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ジェラール…あの野郎…!」




「何があったんだ?」



確かウェンディはジェラールに昔助けられたとか。話聞く限りじゃ普通にいい奴だと思ったが。



(ナツくん!フーガくん!聞こえるかい!?)


頭の中でヒビキの声がする。初めてだがこれが念話って奴か。



「どこだ!?」



と、叫ぶナツ。



(静かに!敵の中に恐ろしく耳がいい奴がいる。僕たちの会話が筒抜けになっている可能性もある。だから頭に直接語りかけたんだ!)



「俺も聞こえてるぜ、ヒビキさんよ。」




(ウェンディちゃんは?)



「無事救出した。気絶しちゃあいるが今そっちに向かってる。」



(よかった!これからここまでの地図を頭の中にアップロードする。急いで来てくれ!)



ピコーン!


うお、頭の中に地図が。


「これなら早く着くな。案外近い。」



(急いでくれ。頼んだよ。)




そう言ってヒビキは念話を切った。




「さあって、行くか。」



「そうだな。エルザが待ってるんだ!」



ナツと目的地へ向かいひた走る。



すると、






ボゴォォォォォォオオン!!!!




「爆発音?」



確か、あの方向は。



「グレイ!?」



ナツが方向を変えようとするが、



「待て!ナツ。今はエルザが最優先だ。ここでまた散り散りになっちまったら合流できなくなるぞ!」



「風に乗って微かに火薬の匂いがした!ありゃグレイの魔法じゃねえ!!あいつが「ナツ!!」」




ナツの言葉を遮り




「あいつならきっと大丈夫だ。去り際に任せろと言っていた。なら信じて黙って任せよう。」




「……分かった。」



と、ナツはまた目的地へ向かい走り出す。頼むから無事でいてくれよ、グレイ。





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