30三大勢力会議
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は3大勢力の戦争のためじゃなくて、研究のためかよ。
「そう。次の戦争をすれば、3すくみは今度こそ共倒れだ。そして、人間界にも影響を大きく及ぼし、世界は終わる。俺らは戦争をもう起こせない」
アザゼルは真剣な面持ちになる。
「神がいない世界は間違いだと思うか? 神がいない世界は衰退するか? 残念ならがそうじゃなかった。俺もおまえたちもいまこうしやって生きている」
アザゼルは腕を広げながら言った。
「――神がいなくても世界は回るのさ」
まっ、それもそうだな。大昔に死んでいて、いまも俺らは何も変わらずに生きているんだから、神は本当に必要なものだったのかわからないよな。
それから会談は戦力うんぬんの話しに移り、現在の兵力と、各陣営との対応、これからの勢力図の話しに移った。
「――と、こんなところだろうか?」
サーゼクスのその一言で、お偉い方々が大きく息を吐いていた。
それからミカエルが俺たちのオカルト研の方へ視線を向けていた。
「さて、話し合いもだいぶ良い方向へ片付きましたし、聖魔フェニックスと赤龍帝どのお話を聞いてもよろしいかな?」
全員の視線がこちらに向いた。
「赤龍帝はわかるが、俺もか?」
3大勢力のトップたちはうなずいた。
「ええ。あなたは前大戦の時にいた者、和平に合意してくれるかを訊きたいのです」
ああ、そういうことね。
俺は聖の黄金の炎の羽根と魔の炎の炎を出して言う。
「まずは和平に同意する。それと前大戦は中立の立場だったが今回は王であり彼女がいる悪魔側で行くつもりなのでそのつもりで
イッセーに訊ねた。
「で、赤龍帝、おまえは?」
アザゼルに訊かれたイッセーは見返るのほうを向いて、アーシアに言った。
「アーシア。アーシアのことをミカエルさんに訊いていいかな?」
「イッセーさんがお訊きしたいのでしたら、構いません。私はイッセーさんを信じていますから」
イッセーはミカエルを見て訊いた。
「アーシアをどうして追放したんですか?」
え? いまここで?
俺は驚いたが、ミカエルは真摯な態度で答えだした。
神が死んで神が使っていた『システム』だけが残り、その『システム』をミカエルたち上級の天使の一部が引き継いで『システム』を使い、信徒に加護を与えていたそうだが、その『システム』は容易に扱えるものではなく、いろいろ不都合が起こったそうで、その不都合が禁手というバクや、アーシアの神器で悪魔や堕天使の傷を癒すことができたり、木場が本来交じり合うことのない魔と聖の聖魔剣を創りだせた理由で、神の不在を知られるわけにはいかなかったから、アーシアを切り捨てたという話だった。
そして
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