第三十七話 どうなったのか心配だった人たち
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なってるのかも分からないのよ。その時点で麦野さんが起きるのか起きないのかすら分からないんだから」
絹旗さんから問い詰められるが、現状ではどうすることも出来ないのだ。そもそも麦野さんが自分の中に他人のパーソナルリアリティを持ってきたのかすらも分からないのである。
「ネットワークの破壊?」
「そんなこと、超できるんですか!?」
滝壺さんが思わぬ所に食いついてきて、絹旗さんにまたも問い詰められる。思わずアニメの知識が出てしまったが、さすがに少しまずかったかもしれない。
「今はウチの知り合いのジャッジメントが動いてるんだけど、そのジャッジメントと一緒に第三位が動いてるのよ。だから近い内にそれは出来ると思うわよ」
ネットワークの破壊から話をそらすために第三位の名前を出してしまったのだが、ここで第三位の名前を出したのは更にまずかったかもしれない。
「第三位ってあの常盤台の超超電磁砲ですか!?」
「何か御坂さんが凄い人になってる……。まぁ、その超電磁砲で合ってるはずだけど、どっちにしてもジャッジメントの二人が優秀だからレベルアッパー制作者を特定するのは近い内に出来そうだし、制作者を捕まえたら何とかする方法もすぐに分かるだろうとは思ってるんだけどね」
絹旗さんの“超”を付ける位置が何だかおかしい気もするが、この件に関してはあまりアイテムの二人に動いてもらいたくないので、近いうちに解決してしまうだろうという方向で話をする。
「そのジャッジメントにレベルアッパーのことを教えたのはこうじろ?」
「うん。ウチもレベルアッパーを聞いてしまってる以上、レベルアッパーを知らないふりしてたらいつかボロが出そうだからね。それに、それ以前に御坂さんには話しちゃってたし……あ、御坂さんって第三位ね」
滝壺さんになかなか痛いところを突かれたので言い訳する。この辺は俺もどっちのスタンスで行くか迷っていたのだが、後から使っていたことがバレると白井さんの追及が大変そうだと思ったので話すことにしていたのである。そしてタイミングを測っている時に佐天さんがレベルアッパーの話を始めてくれたので、それに乗っかってしゃべったというわけだ。
「それならこうじろは今後、そのジャッジメントや第三位と一緒に事件解決に向けて動くの?」
「うん、多分そうなると思うわよ」
「それなら私たちも超参加させて下さい!」
滝壺さんに聞かれて答えると、絹旗さんが勢いよく真剣な表情で頼んできた。隣を見ると滝壺さんの表情もいつもと違って真剣だ。二人の様子から、麦野さんやフレンダのことをとても心配していることが伺える。
「うーん、ウチの一存じゃどうにもならないんだけどね」
二人の心情は理解できるのだが、当然俺にはそんな権限な
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