第三十七話 どうなったのか心配だった人たち
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所属なので倒れた二人はどうなっているのか聞いてみると、普通に病院で寝かされているようだ。
「そっか、それなら絹旗さん達は大丈夫? もし、ちゃんと対処できてないなら絹旗さん達も倒れる可能性があると思うんだけど」
「それなら多分超大丈夫だと思います。フレンダはともかく、麦野も対処自体は超出来てたはずなんですけど……その……」
麦野さんが倒れていることから、この二人も倒れる可能性があるので聞いてみると、どうやらレベルアッパーの対処自体はフレンダを除いて上手くいったようである。対処できていたのにもかかわらず、麦野さんだけが倒れてしまった理由として考えられる可能性と言えば……。
「デュアルスキル?」
「……はい。倒れる前の麦野はそれにばかり超気を取られてる様子で、多分その方面で超何かやってたんだと思います」
俺の予想に絹旗さんがうなずく。こうなると麦野さんだけは他のレベルアッパー使用者と違う理由で倒れた可能性が出てくる。
「なるほどねぇ……、けど、今はジャッジメントやらアンチスキルが動き出したっぽいから、どっちにしても派手に動くのは難しいわね」
もう少し前の白井さんや御坂さんが動き出す前であれば何か出来る事があったのかもしれないが、すでに白井さんがジャッジメントとして動き出しているのを知っているので二人に釘を刺しておく。更に、俺がレベルアッパーを知っていることは白井さんも御坂さんも知っているので、今から俺が裏で動き出すというのも難しいのだ。
「確かに、最近AIM拡散力場のおかしな人が急激に増えてきたから、ジャッジメントやアンチスキルが動き出しててもおかしくない」
「そうですね。こっちにまで超仕事が回ってくるほどですから」
実のところ、アンチスキルのほうが動き出したかどうかは俺も知らないのだが、滝壺さんの話からどっちにしても近い内に動き出すのは間違いないだろう。しかし、絹旗さんの話に俺はちょっと引っかかった。
「ウチのほうには仕事が来ないんだけど、他の所には仕事が行ってる感じ?」
「はい、私たち以外にもいくつかの組織が超動いてるって聞いてます。まあ、無力化するだけで良いって内容で、殺すのは超ダメっていう制限付きなんですけど……」
どうやらレベルアッパーを使って暴れる輩を取り押さえるのに、暗部にまで動員を掛けているようだ。ただ、俺の所に何も来てないのが少し気にかかる。
「そうなのね。取り敢えず、ウチは友達に頼まれた買い物があるから、メインの話は夜で良い?」
「分かりました」
気になることはある物の、スーパーの前まで来たので話を一度中断する。話の続きは俺の部屋に来てもらえば良いだろう。
「それじゃー、ウチの寮で待ってるわね」
そう言って俺はスーパー
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