第三十七話 どうなったのか心配だった人たち
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んの夕食は多分佐天さんが作ることになると思うので、話を佐天さんに振ったのだ。
「あ、そうだねー。冷蔵庫にある残り物でチャーハンでも作れれば良いかなと思ってたんだけど……」
「チャーハンは流石にどうかと思うんだけど……初春さんは病人なんだから、おかゆとは言わないまでも消化に良い物を作った方が良いんじゃない?」
元気な時に食べるのならチャーハンはとても良いチョイスかもしれないが、病人に食べさせる料理ということになるとちょっと疑問を感じてしまう。俺自身はそんなに料理をしないので、消化に良い献立というのが即座に頭に浮かぶ事も無く、その辺は佐天さんに丸投げという形ではあったが提案してみた。
「あー、それもそうか。ちょっと冷蔵庫見てみるね。……うーん……神代さん、大根ともやしを頼めるかな? あっ、あと玉子と牛乳も!」
「了解。じゃー、行ってくるねー」
「いってらっしゃーい」
初春さんの冷蔵庫を確認した佐天さんに頼まれた物をメモして初春さんの寮を出る。以前上条さんと一緒に行こうとして、結局木山先生に送ってもらったあの激安スーパーはちょっと遠いので、俺は普通に安めな近所のスーパーへと向かったのである。
「超見つけました」
しばらく歩いたところで路地から出てきた絹旗さんに声を掛けられた。滝壺さんと二人だけである。
「あれ、絹旗さんと滝壺さん。どうしたの?」
しばらく前から気配で分かっていたので特に驚くことも無く対応する。
「むぎのとフレンダが倒れた。明らかにAIM拡散力場がおかしくなってる」
「どうしたら良いか超教えて下さい!」
「え……麦野さんが倒れたの? フレンダのほうは何となく倒れちゃうだろうなーって気がしてたから分かるんだけど、麦野さんまでかぁ」
滝壺さんがとても簡潔に教えてくれ、絹旗さんが俺に詰め寄ってくる。少なくともフレンダに関しては予想していたのでそれほど驚かなかったのだが、麦野さんが倒れたことには驚いた。いや、アイテム4人が全員倒れたのなら多分それほど驚かなかったのだろうが、絹旗さんや滝壺さんが大丈夫な中で先に麦野さんだけ倒れたのが驚きなのである。
「何とかする方法は超無いんですか?」
「何とかするも何も、ウチだって完全に把握してるわけじゃ無いからね。それに、ここで話すにはヤバイ内容が多すぎるし」
「確かに超そうですね」
何とかする方法を絹旗さんに尋ねられるが、それに関してはこんな場所で簡単に答えられるようなことでは無い。そう伝えると絹旗さんは納得してくれたようだ。
「それで、麦野さんとフレンダは病院で寝てるの?」
「はい、今のところは暗部のほうでもどうにもならなかったので超入院させられてます」
暗部
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