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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0913話
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その辺を考えれば、EUやイギリスとの約束は反故に出来ないな」

 ちなみに、ソ連の方からはハイヴ攻略に関して正式な要請は来ていない。
 何を考えているのかは分からないが、多少気になるところだ。

『ふーむ、確かにその動機は大きいかもしれないね。実際に日本の者達にしても、国を愛するという意味ではその気持ちは分からないでもない、か』

 納得したように口元へと手を当てて呟く崇継に対し、更にこちらの事情を口にする。

「それと、現在ホワイトスター側で色々と忙しい事態になっていてな。そっちにも通達はいってるだろ?」

 その言葉に、崇継の眉が顰められる。

『ああ、未知の国家から侵略を受けているんだったか。……それで、ハイヴ攻略を要請しておきながらこういう事を聞くのもなんだけど、大丈夫なのかい?』
「被害自体はそれ程多くはない。ただ、それでも向こうから仕掛けてきた戦争だからな。相応の対処は必要だし、何より他の世界の住人が交流する為の交流区画にいきなり姿を現したから、当然他の世界の被害が大きくてな」
『そうか。私達の世界がシャドウミラーとそこまで交流が進んでいなかったのは、この場合は喜ぶべきなのだろうね』
「それに……アンバールハイヴを攻略して得たG元素に関してもまだ研究が始まったばかりで、余裕があまりないんだよな」

 門の解析や、ホワイトスターに攻め寄せてきた中でもワイバーンやオーク、ゴブリンといったファンタジー生物の調査といった仕事の他に、ようやく……それこそ、本当にようやく手に入れたマブラヴ世界に関わった中でも最大の要素でもあるG元素の研究がある。
 BETAの作り出した元素という事で色々と不明な点も多いが、シャドウミラーの誇る技術班なら解析や使用用途についてベストなものを見つけてくれるだろう。
 実際、現在の技術班はそれらに大忙しで、魔法球をフル活用している。
 門、ファンタジー世界の生物、G元素。この中でもやはり最も技術班の興味を引いているのは門だ。システムXNと同様に、異世界へと繋げる為の技術。
 捕虜から聞き出した情報によれば、ハーディとかいう冥府の神が作り出した門を帝国の魔法使い……いや、魔導士だったか。とにかくそいつらが石造りの魔法建築物を使って固定したらしい。
 ……そう、門世界には概念的なものではなく正真正銘の神がいるのだ。それも複数。
 実際に目に見える形で存在しているし、人間が神に成り上がる事も可能だとか。
 この辺はさすがにファンタジー世界といったところか。
 ただ、何故か神がいると言われても、それ程敬虔な気持ちにはならない。
 神の如き存在――あくまでも力に関してだが――のアインストやダークブレインといった者達をこの手で仕留めてきた経験がある故だろう。
 人間が神に成り上がる、亜神
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