柩
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数式の配列方式を達也は脳内で暗算する。
魔法式を構成する数式を別の数式に変換・最小の数式で最高の結果を出す計算方法を編み出す。
『無月 零に関する記憶情報更新・記憶脳内の知識を無月 零に参照』
心を失った少年 司波 達也は違和感を感じていた。
無月 零が達也に司波 達也が零に交わる接点を感じられる。
違和感は拡大する。
彼は自分に似ていると思った事は数々有る。
(以前も感じた感覚・・・なんなんだ?)
彼のCADに触れた瞬間に感じた感覚が過る。彼のCADは達也が特注で造った非売品、無月は達也が造った・そもそも達也がシルバーと知らない時点で彼に解る訳ないのだが・・・彼の望む秘密を導入『ZEROsystem』が組み込まれたCADに達也は触れた。
魔法相殺を得意とする無月一族に適したCADに。
魂が抜けた・・・・感情を代償に莫大な脳内計算能力を手に入れた達也は解る。
彼は感情以外・魂・心以外の何かが掛けている。
自分に似た感覚を感じるのは無月 零が達也と接点が有ると勝手に思い込んから?
「無月・・・・・」
珍しく独り言を呟いた。
陰気な気分が余計にマイナス思考にさせる。
少年は司波 達也は気付かない。
失った感情が『徐々』に形を取り戻し始めた事に。
藤宮 介は魔法科高校の生徒だ。
一科生と二科生の狭間で学園生活を許された唯一の生徒だ。
「先生・・・無月は」
「君の魔質改変魔法で記憶の方は大丈夫」
即答。
「記憶の方は?」
「彼の感情・・・心に変化が見られる」
仮想パネルに無月 零のデータが表示される。
無月 零が生きた記録・無月 零の人格・無月 零の魔法が記されたデータに不可解な項目を藤宮は発見した。
「『ZERO』?」
零の名前?
「『ZEROsystem』」
更に別のファイルを仮想パネルに表示する。
そのファイル項目欄には無月の呪縛『theend』が存在した。
「陰謀・策略・戦略・作戦・・・滅亡を狂わす計画の終焉だよ」
『theend』無月の脳内で記憶を貪る怪物だ。
彼の命を記憶を対象に膨大な魔法知識・無月家の魔法が記された禁書目録とも言える魔法式だ。彼の魔法が限定される理由も『theend』の膨大な知識が邪魔&妨害する為だ。無月一族特有の現象『サイオンザード』無月家の人間は魔法発動の度に黒色のサイオンを放出する。高度で濃縮なサイオンの塊を放出するのだ。並の魔法師は一度の魔法発動でぶっ倒れる程のサイオン放出量なのだ。
要するに無月家の魔法師は並の魔法師以上にサイオンを蓄えた・・・怪物だ。
「零の『theend』の最終章」
更に別のファイルが画面に表示される。
「四葉の技術・無月の技術を重ね合わせた別の法則」
「別の?」
「無月は魔法を収縮する魔法を四葉は感情を削る魔法の研
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