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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、二組目
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そこに置いといてくれ。」
「畏まりました。」
「悪いな。」
一輝の声に従って剣閃烈火のリーダーは菓子折りを台に置き、再びもとの位置、元の体勢に戻る。少しは崩してくれないかと期待していた一輝は、それを見ていい加減にあきらめる。つまり、こいつらが自分に対するこの態度を崩すのは剣を交わすときのみである、と。
「はぁ・・・もうほんと、お前たちってどこまでもお前たちだよな。」
「これが我らですので。それと、この場で話す事なのかはわかりませんが、ひとつお話したいことが。」
「どうぞどうぞ。もういくらでも聞くよ。」
「では・・・我ら剣閃烈火を、同盟に組み込んではくれないでしょうか?」
「いやそれ俺に言うなよ。」
まあ色々とやってはいるが、所詮一輝は“ノーネーム”の一プレイヤーにすぎない。そこまでの大事を勝手に決められるはずもない。
「では、師父は反対はしないと?」
「別にしねえよ。お前たちは他は一切の意味がないほどに無能だけど、戦力としてならある程度使えることは知ってるんだ。俺が反対する理由はない。ただ、商業面でサポートできないお前たちに対して、俺たちが経済的支援をすることはまず無理だからな?」
「分かっているつもりです。ですから、そのうえで言っています。」
「ならどうぞご自由に。なんにしても、ジンが了承するかどうかだ。俺からもお前たちが少しは戦力になることは伝えといてやるから、あとは自分たちで自己アピール頑張りな。」
「御意に。」
「まるで俺が入れって命令したみたいな言い方してんじゃねえよ。」
と、二組目の見舞客は、一組目とは違って一輝が疲れるという結果に終わった。意外とやるのかもしれない、コミュニティ“剣閃烈火”。
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