第1巻
買い物からの九頭大蛇
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・ルルルルゥ・・・・』
腹に響くような重低音の唸り声を聞いて、吹き付けられる血腥い吐息を浴びて、にわかに差した長大な蠢く影を見たサツキが悟る。怖くて体が動かないが、自分が倒せる力を持っているのは分かっているが、桜花は既に戦闘態勢でサバーニャを呼び、乱れ撃ちを開始していた。黒く、音も立てずに迫るにも関わらずに立ち向かう桜花を見たサツキは固まったままの体を動くように指示していた。
「(動け・・・・動きなさい・・・・動いて・・・・動いて頂戴、お願いだから・・・・)」
その間に周囲を翳す長大な影が濃くなり、射撃を開始した桜花の攻撃を浴びているが、周りの者達の声で覚醒した。
「うわああああああああああああん」
「助けてええええええええええええ」
「怖いよおおおおおおおおおおおお」
恐怖で泣きじゃくる子供達の声が聞こえるが、桜花は攻撃をしながらサツキに言う。
「さっさと立ちなさい。あなたは私達に恩返しするために力を付けてきたのでしょ!」
サツキはカッと目を開いてから、認識票を出してから改めて見るが大蛇だった。地の底から鎌首をもたげた、巨大な一ツ眼をした蛇だった。その目を潰していた桜花だったが、少数勢力で勝てるCBでも今は周辺一帯の避難が終えるまでの時間稼ぎ。この化け物はこの世のモノではない、《異端者》とは天災よりも唐突に無慈悲にやってくるので、過去住んだ町が何度となくその被害にあっては、CB所属の桜花に助けられてきた。いつか《救世主》となり、桜花達に恩返しをしたいと思っていた。ここが恩返しをするフィールドだ。
「桜花さん!私はやるわ、このあたしが相手してあげるわ!」
「その意気よ。でもまずは周辺一帯の避難が終わるまでの時間稼ぎをしないとね。静乃さんも目を覚ましましたか?」
「・・・・ごめんなさい。もう大丈夫よ」
大声で見得を切り、金色の通力を纏い、認識票から剣を顕現させる。そして桜花は空を飛びながら時間稼ぎとして、撃っていた。それも効果は絶大であり、大蛇が倒れたのだった。
「サツキさんは一人でやるとでも言いたそうだけど、貴方達が《異端者》と戦うのは勝敗は数と連携で決まると亜鐘学園で《救世主》の鉄則のようですが、今は時間稼ぎとして私がやりましたがあとは任せますよ。一般人の避難誘導や諸葉様には既に連絡済です」
「任せて!漆原、あなたは後方支援をして」
「任せなさい。これでも私は王佐の魔女と呼ばれた畏敬の女。嵐城さんのサポートぐらい完璧にやってあげるわ」
そう言ってから桜花は他に一般人がいないか探索へ向かっては、子供達を数人纏めてから蒼い翼らの者達に預けた。そして静乃も認識票から竜杖ナーグラヴィッツを
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