四十七話:ヤンデレイリナちゃん
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に居る必要はない」
「私はイッセー君を愛しているから一緒にいるだけよ。この気持ちは何があっても変わらないわ!」
イリナのストレートな言葉に思わず顔が熱くなっちまう。これだけストレートに言われると流石の俺も思うところがあるからな。まあ、なんにせよだ。今はあの改造人間になった親馬鹿を何とかしねえとな。その為にはイリナの力が必要だ、親馬鹿には娘の力が一番有効だからな。
「イリナ、あいつの動きを止めろ。俺がカッ消す」
「…………」
「イリナ?」
何やら拗ねたように頬を膨らませて俺の方を見ているイリナ。……俺を取り逃がしたことをまだ後悔してんのか? それともあれだけ言っても何も言わない俺に拗ねているのか……。取りあえず、機嫌を直してなおかつ数分前の悲劇を起こさないようにしねえとな。そうなると、ある程度の譲歩は必要か。
「イリナ……あいつをカッ消したら二人でどっかに出かけるぞ」
「え? ……そ、それってデートの誘い?」
俺はその質問に首筋が熱くなるのを感じながら黙って頷く。そうするとパッと顔を輝かして嬉しそうに笑うイリナ。よし、これで俺の身の安全は保たれたはずだ。おまけに戦力も手に入れられた。まさに一石二鳥だ。べ、別に他に理由なんかねえぞ! 俺もイリナとなら別にデートしてもいいかなんてこれっぽちも思ってねえからな、本当だ!
「き、貴様、この私の前で娘とデート宣言だとおおおおっ! ええい、我が超高性能ドリルの前に塵屑となるがいい!」
「はっ、やってみな! イリナ、抑えろ!」
「任せて、“ダーリン”!」
イリナの呼び方に激しくツッコミを入れたい所だが今は親馬鹿の方が先なので迫って来る親馬鹿のドリルに対応する。俺は床を抉り取りながら突き進んでくるドリルを宙に飛んで躱しそこから素早く炎の連撃をぶつけていく。しかし、改造された影響か大してダメージがない。仕方ねえ、予定通り大技で決めるか。俺は地面に降り立ち止まり構えを取る。その間にも親馬鹿は肉薄してくる。
「馬鹿め! 立ち止まったが最後、このドリルでミンチにしてくれるわ!」
「させないわ」
「なに!? イリナの手錠だと!?」
手錠が親馬鹿に絡みつきその動きを止める。でかした、イリナ。
俺は動きの止まった親馬鹿に向けて攻撃を放つ。
「X BURNER!」
「ぬおおおっ!?」
「ねえねえ、デートはどこに行くの? 私はダーリンとならどこでもいいんだけど……」
炎に飲み込まれ吹き飛んでいく親馬鹿。その様子を見ても一切心配せず、勝ったとしか思わないイリナが俺の方にかけて来る。そして嬉しそうに俺の腕に抱きついて、上目づかいで見上げて話しかけてくる。
その仕草は
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