四十七話:ヤンデレイリナちゃん
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ルになった親馬鹿が突如として現れた。この瞬間だけは親馬鹿に心の底から感謝した。しかし、そんな俺とは違いイリナは明らかに不機嫌なオーラを出し俺の上からどき、親馬鹿は殺意の籠った目で俺を睨みつけてきていた。
おい……待て。なんで襲われている俺がまるで嫌がるイリナを無理やり押し倒したみたいな視線を受けないとならねえんだ。
「貴様、よくも私のイリナにその様なふしだらな事を強要してくれたな!」
「まて、どこをどう見たら俺がイリナに強要したように見えるんだ? どう見ても俺が被害者だろうが」
「黙れ! どうせ監禁束縛されて上から蹂躙されたいという願望があったのだろう!」
((((その気持ち良く分かります))))
取りあえず、このバカ共の頭をかち割りたい。誰がそんな家の歴代赤龍帝みたいな発想するかってんだよ。余りにも当てはまりすぎて歴代赤龍帝が全員頷いて同意してんじゃねえか。
というか、客観的に状況を説明されるとキツイもんがあるな。俺の今の状況って人としてどうなんだよ。イリナも、もう少しまともな方法を考え付かなかったのかよ。それと今まで無視してきたがその手についた大層なドリルは何だ? そんな俺の視線に気づいたのか親馬鹿が自慢げに語り始める。
「ふっふっふ、このドリルに気づいたか。これは我が同胞により改造人間T・シドーとして生まれ変わった証である超高性能ドリルだ、しかも両腕だ!」
そう言って、右腕もドリルに変形させる親馬鹿改めT・シドー。……何つう無駄な改造をしてんだ、こいつは。というか親馬鹿の同胞というと堕天使総督のあいつしか思い浮かばねえんだが破門とかされなかったのか? まあ、破門したところで関係なく俺にはふっかけて来るだろうがな。
「さらに、ドリルだけではない、光粒子砲も備えているのだ! 滅せよ、悪魔め!」
ドリルがさらに変形して腕についたバズーカ砲のような形状に変わりそこから極太のレイザー光線が俺目掛けて放たれる。俺はそのレイザー光線を取りあえず大きく足を上げて足の手錠にぶつけて防ぐ。
すると運のいいことにそのまま手錠が砕けてくれたので直ぐに立ち上がり
『赤龍暴君のマント』に禁手化し、腕の手錠も引き千切って拘束を解く。その様子を見ていたイリナが折角捕まえたのにと残念そうな顔をしていたが無視する。どうせすぐに親馬鹿に向けての怒りに変わるだろうからな。
「はっ、おかげで拘束が解けたぜ。感謝するぜ」
「折角、イッセー君を捕まえたのに……うふふふふ―――咬み殺す!」
「イリナ、早くパパの元に戻ってきなさい。その悪魔の傍
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