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リリなのinボクらの太陽サーガ
誓約
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きっと皆に償いきるまで満足しないし、させちゃいけない。だから……」

自傷癖が激しくなってきたエレンが気の毒に思えて、気を向けた……その時。

ドゴォォォンッ!

「あ……しまった! クラーケンが洞窟の壁を!」

目を見開いたエレンが言った通り、最後の悪あがきのせいで洞窟の壁にクラーケン自慢の足が衝突して穴が開いてしまう。凄まじい振動と共にそこから海水が流れ出し、洞窟に水が溜まって行った。こんな置き土産を残してクラーケンは力尽き、砂状に散っていくのだが、ヤツのせいでかなり危険な状況になった。

「エレベーターは無事なのか!?」

「私が見てくる!」

エレンが来た道を戻って様子を見ている内に、自力で動けないザジを出来るだけ痛みが出ない様にゆっくりと立ち上がらせて支える。すると予想より断然早くエレンが戻ってきた。

「いくら何でも早過ぎないか? どうした?」

「大変……さっきの衝撃で来た道の天井が崩れてる。そこからも海水が入ってきていて外に出られないわ!」

「な……!? じゃあうちらはここで溺れ死ぬってこと……!?」

ザジが愕然と言い、エレンは責任を感じて落ち込んでいる。確かにこれは絶体絶命だ、このままここにいれば子供の溺死体3人分が完成するわけだ。

「ごめんなさい……私の復讐に付き合わせた事で、二人まで……」

「いや……うちの治療なんかに時間をかけてたから、そのせいで……だから悪いのはうち。サバタ、エレン、ごめんなぁ……」

「……懺悔大会をするのは構わないが、それは今じゃなくて死後の世界でやれ。生き残る方法なら、まだある!」

『え!?』

驚愕の面持ちで見てくる二人に、俺は洞窟の奥にあった海へ通じる穴を目で示す。クラーケンが外に出るのに使っていた道だ、人間が通り抜けられる可能性だって十分存在する。しかし問題は地上に出るまでの距離だ。あまりに長ければ息が続かず、結局溺死する。だが来た道が塞がれた以上、外に通じているのはここだけだ。

「尤も、かなり賭けに近い。脱出できるかは天運任せだな……それでも俺は行くが、どうする?」

「……私は行く。犠牲になった皆が用済みになった私に死んでもらいたいのか、それともまだ生きて償ってもらいたいのか、確かめたいから」

「う……うちも行きたいけど……泳げないんだよ。右腕の骨折もあるし、どうしよう……」

「なら、おまえは俺が運ぶ。目と口を閉じて、しっかり掴まっているんだ」

「でも……」

「俺を信じろ、ザジ。おまえは生きるべき人間だ、絶対に何とかする」

「…………わかった、信じるよ。この命、あなたに預ける」

「もう時間が無い、行くよ!」

腰まで上がってきた水位からここが完全に水没するまで間もない。ザジがしっ
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