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リリなのinボクらの太陽サーガ
誓約
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〜〜Side of サバタ(幼少期)〜〜

海底洞窟にはアンデッドはいないものの、水棲のモンスターが多数生息しており、それをやり過ごしたり、倒したりして先に進んでいく。こんな所でも……いや、こんな海の底だからこそ突然現れるオクトパスの足には“星読み”も“真空波”も何度か捕まったが、その度に無事な人間が解放するという連携は自分でも意外な程噛み合っていた。
“真空波”の戦い方は、ゼロ気圧の衝撃波を任意の場所に発生させるもので、その威力は彼女に近ければ近いほど指数関数的に上昇する。つまり近接戦なら彼女は最大限のパフォーマンスが可能となるわけだが……戦闘の素人である彼女が敵に近づくのは逆に危険だ。なので“星読み”と同様に支援攻撃に徹してもらっている。

同じ魔女同士、“星読み”と“真空波”は両者とも仲良くしたそうだが、いまいち踏み込めずにそわそわしていて、傍から見てるともどかしかった。ま、それはいずれ時間が解決するだろう。

今から……その時間を手に入れる戦いをする。過去の過ちからエレンが今一度やり直すために、ビフレストの街を守りたいザジの慈愛を守るために、目的のために俺が『水竜の尾』を手に入れるために。

「見つけた……! ミズキの……皆の仇!」

「これが……!? 神秘の森で見た奴なんかより全然デカい…!」

「なに、オクトパスがいる時点で予想はついていた。相手に不足は無い」

海に通じた穴がある広場、鍾乳洞のような場所の中央で、元々高い自然治癒能力を促進させることによって傷を治しているクラーケンが丸まっていた。その大きさはイモータルにも匹敵する程で、単独で結界がある街を襲える力を蓄えるには十分過ぎるほどだった。

「しかし……このクラーケン、深い手傷を負っているな。俺でもこれほどのダメージを与えるのは一苦労だぞ?」

「でも……全然覚えてないわ。……そうだ、今の内に言っておく。もし私がまた暴走しそうになったら、背後からでもいい……私を撃ちなさい」

「え、エレン……それは覚悟の上で?」

「これ以上、私のせいで犠牲を出したくない。二人はいつでも私を切り捨てるつもりでいて。一緒に戦うなら、それを守って欲しい……お願いよ」

戦いで自分の命が換算に入っていない思考。そこまで追い詰められているエレンの決意は、会ったばかりの俺達の言葉なんかでは決して変えられない。ヒトらしい(・・・・・)思考の持ち主なら、自殺願望とも言える今の言葉を認められないだろう。だが、生憎俺は暗黒に染まった人間だ、普通じゃない。

「わかった。もし暴走する兆候が見られたら、その時は俺が撃つ。いいな?」

「うん……ありがとう」

「二人とも……うちにはどうしてもわからないよ。どうしても……」

「ザジ……あなたまで気に病まなくて
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