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リリなのinボクらの太陽サーガ
星屑編 導入
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、俺は彼女と初めて出会った時の話を始める。長い話になるが、ちゃんと休憩は挟むさ。

「あれは俺が確か10歳の頃、まだクイーンの御許で人類の敵たる暗黒少年として匿われていた時の話だ……」

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〜〜Side of ザジ(幼少期)〜〜

(注:この頃はまだ先代ひまわり娘と出会っていないため、標準語である)


大地の都、アースガルズ。都市の中心に太陽樹さまが植えられているこの街の、ごく普通の家庭でうちは生まれた。太陽樹さまが張られる結界のおかげでこの街は吸血変異とかアンデッドとか、そういう外の世界の脅威から守られていた。だけど……ここは普通のヒトには恐怖の無い生活が約束される代わりに、異端の存在にはとことん冷酷な場所でもあった……。

「魔女の力か……気味が悪いぜ」

「何でも見通せる能力だなんて、近くにいたら何をバラされるかわかったもんじゃないわ」

「何であんな化け物がのほほんと生きてるのよ!」

「この街からさっさと消えて欲しいものだ!」

「出て行け! 魔女は出て行け!!」

自宅の外から響く何の謂れも無い罵詈雑言から耳を塞ぎ、うちは自分の部屋のベッドの中にこもった。何にも悪い事はしていないのに、どうしてこんなに嫌われなければならないのかわからなくて涙があふれ出す。でも……仕事で疲れてる両親にこんな顔は見せられないから、まだ帰ってない今の内に精神を落ち着かせようと努力する。

うちの異能、“星読み”。それは星々の動きから神羅万象、過去現在未来を読み解く技。最初は無くし物を探したりできるから役に立つ力だと思っていた。事実、探し物をしていた人に探し物の場所を教えたら感謝された。誰かの役に立てる力ならもっと色んな人に使っても大丈夫だと、もっと褒めて欲しいと思った。

だから異能の存在を甘く見ていた当時のうちは調子に乗って、様々な探し物や無くし物の居場所を見つけてはその人に教えていった。だけど……どうして教えてないのにわかるのか、秘密を知らない内に誰かに教えていないか等、普通の人には無い力を持っている事に恐怖を抱かれてしまった。

そこからは急降下する一方だった。以前は注がれていた感謝や尊敬などの眼差しが一変し、恐怖と畏敬に染まってしまった。うちの能力の事は両親の耳にも入っているけど、二人が今のうちをどう思っているのか……もし、街の人と同じように怖がられてしまったらと、そう反応されるかもしれないのが怖くて訊き出せなかった。
いつしかうちは出来るだけ迷惑が掛からないように自分から距離を置き、食事中も最低限の会話しかしなくなった。今の所何も言われていないが、うちは……生きてるだけで両親の荷物になってる。傍にいるとそういう感情を抱いてしまうから……。

ある日、うちは心が疲
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