祝福
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やからこれ以上望まない戦いをせんでもええんやで。あと、なのはちゃんには後でちゃんと謝る事! これは迷惑をかけたケジメやから、しっかり誠心誠意を込めて言うんやで!」
と、守護騎士達に平穏な生活を約束する発言に、私たちは「ね、言ったとおりでしょ?」という視線を彼女達に向ける。ちなみにさっき騎士達が暴走してしまったのは、サバタさんが闇の書の内部で暴れまくった影響なのだそうだ。その結果、何だかんだではやてちゃん達はその“呪い”とやらから解放されたらしい。
「それでそこの銀髪デカメロン姉ちゃんには名前が無いんやろ? せやったら今ちゃんとした名前を付けてあげるで!」
「デカメロン……? それより主、私の名前を贈ってくださると……本当に?」
「せや! ずっと名無しだったなんて可哀想やし、私も嫌やもん。せやから主の責任として名前を……っと、そういえば」
「どうかなさいましたか?」
「いやな? 助けたのは私やのうてサバタ兄ちゃんやさかい、主だからって私だけが付けるのは不公平や。……よし、せっかくやからサバタ兄ちゃんもこの子に付ける名前を考えてくれへん?」
「………拒否権は?」
「あはは〜そんなの無いに決まっとるやろ」
「わかったよ……今日はおまえの誕生日だ。可能な範囲で要望は叶えてやる。それにしても名前か………考えておくから、先にはやてが言ってくれ」
「オッケー! と、言いたいんやけど、実はまだ私も思いついとらんのよ。でも絶対ちゃんとした名前つけるから、それまで待っててくれへんか?」
「はい……! 首を長くしてお待ちしております!」
やっぱりサバタさんも、突然人に名付けろって難題は無理だったみたい。でも二人が考えてるんだから、間違いなく良い名前になると思う。私も期待して待っておこう。
「……ところで管制人格、ぶしつけだが今のうちに聞いておきたい。闇の書……ああ違う、夜天の魔導書にある程度魔力が集まらないと起動しないはずのおまえが、なぜ今目覚めていて、なおかつ外に出ていられるのだ?」
「烈火の将、その疑問は尤もだ。確かに私が目覚めるのは本来、魔力が大体400ページ相当埋まるぐらいのタイミングなのだが、実は夜天の魔導書が転生して新たな主の下で起動するまで私の意識は続いている。そして起動時に残りの魔力を使用して、私は眠りにつくわけだ。そして眠った私の代わりにそなた達守護騎士が目覚め、主の命に従う、というサイクルになっているから、そなた達から見れば魔力をある程度集めてようやく目覚めるという認識になるのも当然だ」
「前半の質問の答えは理解した。だが後半は?」
「……兄様が私を縛る鎖を断ち切ったことで、私の意思で自由に顕現可能となったのだ。ただ……今の夜天の魔導書は、夜天の魔導書であって夜天の
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