祝福
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療のおかげで見た目は傷が無いなのはちゃんに月下美人の力を、首筋の吸血を経由して送り込む。それまで気絶して呼吸が荒かったなのはちゃんが、月光仔のエナジーを取り込んでいく程、動悸が落ち着いていった。
「ふぅ……何とか無事に済みました」
「ありがとう……でも、喜ぶ資格は私達に無いわね。私達が闇の書の指令に抗えず、彼女に大変な思いをさせてしまったわ……」
「今更だけど、なのはって意地を張るとかなり無茶するわね。まさかトランス・ダークまで使うなんて……」
アリサちゃんが心配してスヤスヤと眠るなのはちゃんの顔を覗き込む。可愛い顔して眠っている彼女の頭を優しく撫でると、すまなそうな顔でヴィータちゃんが傍で膝をつく。
「コイツ……操られて全力を出せなかったとはいえ、あたしらヴォルケンリッターを一時的に圧倒した。頼んだあたしが言う事じゃねぇけど、本当にやり遂げるなんてスゲェな……」
「なのはちゃんは必要になれば、自分の負担を気にしなくなる。友達だからその危うさも気づいていたんだけど……今後もそんな風に無茶しちゃいそうで怖いんだ……」
「そっか……すまねぇ。あたしらが不甲斐ないせいで、そんな無茶をさせてしまった。疲れた身体じゃ、ここは寒いと思うから中に運ばせてくれ」
そう言った後、ヴィータちゃんは小さい身体に反して大きい腕力で、私の代わりになのはちゃんを抱えて、屋内に運んで行ってくれた。多分、明日になるまでなのはちゃんはぐっすり眠っていると思う。起こさないように敷いてある布団の中に彼女を寝かせて、私達は2回のサバタさんの部屋に行く。一応、詳しい話をしておく必要があるのだが、リビングは最初、お泊り会で雑魚寝する予定だったから布団が敷いてある。なのはちゃんも寝ていて話をするにはちょっと場が悪いので、そちらに移動したのだ。
サバタさんの部屋の中は物があまりなく、生活感が薄いのだが、おかげで部屋のスペースに余裕があり、この人数が集まっても問題は無かった。私達がそう考えると判断したため、サバタさんとはやてちゃん、そして銀髪の女性もこの部屋にやってきた。だけど彼女が入ってきた途端、騎士達が騒然とする。
「管制人格!? なぜおまえが外に出ているのだ!?」
「久しいな、将達よ。積もる話もあるが、順番に語るからしばし待ってもらいたい」
という事で管制人格という銀髪の女性曰く、闇の書ではなく本当は“夜天の魔導書”という名前の本について、あらかた説明をしてもらった終わった後、はやてちゃんはビシッとどこかの大佐のように宣言した。
「他人様に迷惑をかける蒐集なんて絶対禁止や! 大体もう私の願いなんて叶ってるどころかとっくにオーバーキルしとるよ。それより皆、住む宛て無いんやろ? だから主として面倒見なければあかんね。家族になるん
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