A's編 覚醒
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いる。
「あれが防衛プログラムの本体だ。そして色付きの鎖は将達……守護騎士達とのパスを示しているのだろう」
「守護騎士か……すれ違いになったせいでまだ会っていないが、大体おまえみたいな奴らだと思えばいいのか?」
「人格プログラムという意味だけでなく、呪いを背負っているという意味でも私と同じだ……。だから私は……可能なら彼女達もこの悲しき宿命から解放してやりたい……」
「そうか。ならはやてと守護騎士との鎖は斬らずに、防衛プログラムとの鎖だけを斬ろう。それであの元凶らしい防衛プログラムだが、ここで倒してしまえば全て終わるのか?」
「いや、防衛プログラム……ナハトヴァールには無限再生を行うコアがある。コアがある限り、倒しても時間を経て蘇ってしまう。それもより強力なバグとして」
どこぞの野菜人みたいな設定が備わっているわけか。なるほど、長きに渡る呪いなだけはある。こいつは表に出れば相当な量の悲劇を生み出し、多くの血を流したのだろう。本来なら触れるべきではない代物だろうが、今対処しなければ次にこいつの毒牙にかかるのは……はやてだ。
なら……この場で何とかするのが俺の役目だ。彼女の誕生日に死の宣告なぞ送られてたまるか。
「フッ……俺からの贈り物は“未来”というわけか。柄ではないが、せいぜい送り主に届けてやるとするか」
「? 兄様、一体何をするつもりだ?」
「……おまえは知らないだろうが、俺の力は暗黒物質ダークマターだ。これは魔力を喰らい、プログラムごと消失させる性質がある。ナハトのコアがどれだけ強力だろうと、魔力で構成されているのならそれはただの“エサ”だ」
「ッ!?」
さあ、闇の書の闇を奪い取るとしよう。そして……哀しき因果に囚われし者達を、解き放つ!
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