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リリなのinボクらの太陽サーガ
A's編 覚醒
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ちゃんと一緒に一日どこか行ってたけど、二人で何かしてたの?」

「? ああ、一昨日の話か。確か……恭也に援護を頼まれて、適当に月村家と敵対していた裏組織を潰してきたんだったな、そういえば」

「裏組織をそんな軽い感覚で“潰してきた”と言えるサバタさんとお兄ちゃんって……」

具体的には、以前、倉庫で俺が倒して捕らえた奴らに依頼していた大元の組織が判明し、御礼参りという意味で二人してカチコミに行ったわけだ。裏組織にしては案外大きく、基本的に苦戦はしなかったが殲滅に時間がかかってしまった。なお、以前廃病院で回収した麻酔銃を士郎にもらった“ベレッタM92F”に改造で組み込んだため、非殺傷武器として活用させてもらった。ゆえに兵器は大剣で斬っても、人斬りはしていない。
ちなみに相手の上層部に分家の夜の一族がいたのだが、人間より多少優れた血に驕る程度で俺達の敵では一切無く、護衛の自動人形と秘密兵器諸共殲滅してやった。秘密兵器は確かメタル何とか……という巨大兵器だったのだが、アレは量産型の一機らしくそこまで強くなかった。

ああ、途中不思議な印象をした白髪の男と出会ったが、彼はやたらとリボルバー銃をクルクル回転させていたな。なお、彼は先程の夜の一族が巨大兵器を手に入れて増長し、自分を裏切った事で敵対関係となって自ら粛清に来ていたそうだ。彼の組織が後に何をしでかすかは知らないが、今後のために彼とはちょっとした密約を結ばせてもらった。この事を恭也も月村家も知らないが、別に危害は及ばない……むしろ将来的に防いでいるのだから、問題ないだろう。

「なんか、私の家の事情に付き合わせてごめんなさい……」

「すずかちゃんが責任を感じんでもええんやない? それにしてもホント、サバタ兄ちゃんと恭也さんの実力って軽く人間越えとるなぁ、あはは!」

「魔法が使える管理局の人達も唖然とする程だったしね。ジュエルシード事件の最中に模擬戦でお兄ちゃんとクロノが戦ったら魔法が発動する前に瞬殺されてたもの」

「あの時、魔導師全員が呆気にとられてた光景は写真に残しておきたいぐらい面白かったわ」

それは俺がリーゼロッテに使ったのと同じ、対魔導師向けの戦法だな。きっとその時、かなりの実力を持っていたクロノも魔法が使えない恭也に一瞬で倒された事で、非魔導師に対する先入観も木端微塵に砕けた事だろう。道理で二度目に会った時、以前より態度が柔らかくなっていた訳だ。

なお、カーミラから貰った暗黒剣は、今は俺の部屋に立てかけてある。あの剣はこの世界で持ち歩くにはあまりに大きくて目立ちすぎる。戦う時なら迷わず使うが、それ以外では持ち出す気はない。それに大剣が無くとも、麻酔銃の他に俺は体術が使えるから人間相手なら全く問題ない。

「気づけばそろそろ日付が変わりそうだ」

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