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リリなのinボクらの太陽サーガ
A's編 覚醒
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あ、ワンマン体制で教えてくれるんなら悪くない話だと思うよ? 普通の塾に行くより親身になって教えてくれそうだし」

「そうね、なのはも英語の弱点を克服する良い機会じゃない? なにせ5ヵ国語も使える人間が目の前にいるんだしね。私ですら英語以外の外国語はまだ習ってないのに……」

「いっそのこと、ミッド語の講義も混ぜてやろうか?」

「今は英語だけで勘弁してぇ〜〜!!」

その後は本当に時間を増やされてはたまらないと、英語を必死に勉強し、時々オーバーヒートで頭から煙が出ているなのはの姿が見られた。猫みたいな唸り声を上げたかと思えば突っ伏し、少し頭が冷えて再起動したかと思えば同じ問題に向かった瞬間、|カウンターパンチ≪英語の文章問題≫を受けてまた突っ伏す。そういう不憫なサイクルが時折見られたのだが、その時は解き方と考え方をしっかり教えてやると、彼女も理解は結構早いので問題を解き続けられるようになる。誰かが詰まった時は考え方を教える、全体的にそういった感じで勉強会は進み、最終的に日が沈みかける時間帯まで行ったのだった。

さて……どうしてこんな時間まで勉強会をしたかというと、明日の6月4日ははやての誕生日だ。それで今日の間に勉強会で宿題を済ませ、明日何の心置きもなく誕生会を開きたいというのがはやて以外の3人娘と、そして俺の目的だ。なのでこの勉強会の名に隠れた誕生会は彼女達のお泊り会も兼ねていたりする。
なお、翠屋には俺の名でケーキの予約をしている。明日受け取りに行くわけだが、その事をはやてには内緒にしてある。というのも、そもそもはやては俺達に誕生日を教えてないから知らないと思っており、今回、誕生日の前日に勉強会兼お泊り会のイベントが偶然起きた事で、明日実は誕生日だとどこかのタイミングで暴露する程度の事は企んでいるかもしれないが、逆にそんな計画がこちら側で企まれているとは微塵も考えていない。ま、簡単に言うと向こうが隠してるんならこっちも隠してやろう、という単なる意地の張り合いでしかない。
ちなみにどうしてはやての誕生日がわかったのかというと、俺達以外の協力者……はやての主治医、石田先生の|力添え≪密告≫があったからだ。そして彼女から誕生日は祝うものだと聞き、この行動に移ったのだ。

夕食は俺が作った栄養満天で本場風味のボルシチ。子供が多いから少し甘めに作ったそれは中々に好評で、本場のロシアでは更にチーズなどをかけるのだが、その理由は寒い国だからカロリーを多めに摂取する習性があるという雑談もした。あ、女子にカロリーの話は厳禁だったか?
あと、俺の得意料理が何なのか訊かれたりもした。自慢じゃないが結構万遍なく作れるから、結局どれが最も得意なのか判断できなかった。今は強いて言うなら麻婆豆腐か?

「そういえばサバタさん、この前八景を持ったお兄
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