目の前は白の国
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「え…。」
ただいま私は謎の白い世界におります…。
なんでここにいるかって?それが分からないから困ってんですよ!!←
隅から隅まで真っ白です。正しくはかなり広くて遠くは分からないけど。
そして絵の具と鉛筆がある……これで何をしろと?
そんなことを考えているとスッと目の前に人が!!
「こ、ここは……?」
「ひっ!?人が!!?ななな、なんで!?まさかアタシもこんなふうに…!?」
その人は男性でちょっと私より年上って感じだった。
そして優しそうで真面目そうでなによりいけめそ……って!そんなことはどうでもいいって!(笑)
「あんた、なんでここにいんの?名前は?アタシはマリア。マリア・フィリップスよ。」
「マリアさんですね。私はジャメル・テーラーといいます。」
まぁいい名前だと思う。
「名でよんでもいい?めんどいから呼び捨てで。」
「まぁいいですよ。」
それからちょっとその人は考えこんでた。
「ふむ…マリアさんはここで気がつくまえ、何をしていましたか?まさか、白い本を読みましたか?」
「え?ああ…言われてみれば最後の記憶はそれね…まさかジャメルも?なんか知ってんの?」
帰れるかも!と、期待してしまった。意味ないのに。
「いえ、私も最後の記憶がそれなんです。ページをめくっていたらいつの間にか…。」
「あぁそう。じゃたぶんそれが原因ね。」
アタシはため息をついてからそう言った。
ジャメルも随分困ってるみたい。
「なにか手がかりはないかしら?あ、まさかあの絵の具とかでその本の中身を書くとか?」
「でも、今はおそらくその本の中。こんな広いところで1ページ?冗談じゃないです。」
言われてみればそうだ。ここが本の中じゃなかったとしても本が手元にない。
ほかになにかないか、とキョロキョロしてたら子供の声に話かけられた。
「やっほー?ごきげん?なわけないか…。朝から図書館なんて真面目だね〜。」
「え、え!?ななな、妖精さんっすか!?まさか妖精さんがここに私達を…?」
アタシは驚いて大声を上げてしまった。まぁ、ジャメルしかいないからどうでもいいけど。
「ちがうよ。ボクはストリア。ボクのご主人のユキがやらかしたんだよ。違う世界から来たもんで、魔法の危険さがわかってなかったんだ。ユキは魔法陣を書き間違えたんだよ。」
「ん?書き間違えなんですか?てことはここは召喚世界ですか?あと……永遠魔法です…か?」
ジャメルは恐る恐る聞いていた。
召喚魔法やら永遠世界やら、勉強に興味のないアタシはよくわかんない。
「うん…残念だけどそうなんだ。」
「え、でも、そのユキさんはなんでこの世界が作れたの?世界を作るには私達のような魔力のとてもすくない人間には不可能のはず
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