暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
89話:過去を振り返る事、それは辛い事でもある
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い。だけど地球では珍しく、大きい魔力を保有していたから、当時九歳だった私はユーノ君の手伝いでジュエルシードを集める事になったの」


 次に流れたのは、地球の海鳴の海上で戦うなのはとフェイトの姿だった。
 それを見た四人は……特に、フェイトの保護を受けているエリオとキャロの二人は驚いた。


「あれは…」
「フェイト、さん…?」
「私は当時、家族環境が…ちょっと複雑でね。なのはとユーノが探していたジュエルシードを、私も探していたの。そしてそれを巡って、なのはとは敵同士だった」
「フェイトさんと、なのはさんが…!?」
「この事件の中心人物だったのは、フェイトちゃんのお母さん。その人の名前を取ってPT(プレシア・テスタロッサ)事件=Aもしくはジュエルシード事件≠ニ呼ばれているの」


 そう説明している間に変わった映像は、フェイトがプレシアに痛めつけられるシーンだった。そして最後に映ったのは、フェイトとなのはの決戦の映像だった。
 九歳という小さき姿で戦う二人。それぞれが魔法を放つ瞬間が映し出され、そしてなのはのスターライトブレイカー≠煢fし出された。


「収束砲!? こんな大きな…!?」
「九歳の…女の子が…!?」
「ただでさえ、大威力砲撃は体に負担がかかるのに…」


 その映像を見たティアナ以外のフォワード陣の三人が驚いてそう言った。ティアナもその映像を、唖然とした表情になりながら見ていた。


「その後もあまり時間を置かずに、次の戦いに突入したんや」


 その時、部屋の入口付近から声が聞こえてきた。
 全員が一斉に顔を向けると、そこにははやてが立っていた。


「は、はやて部隊長!?」
「はやてちゃん、なんでここに…?」
「いやぁ、士君が勝手してくれて頭にきてるのに、なのはちゃんが大変な事になりそうやったから、ちぃと手伝いでも…と思うてな」


 そう言いながら、はやてはなのは達と同じソファのフェイトの隣に腰を下ろした。


「ほんとは仕事をサボりたかっただけなんじゃないの(ボソッ」
「ちょ、ちゃうよ! そんな部下の示しにもならない事、するわけないやん!」
「…はやてちゃん、それあんまり説得力ないような」
「ヒドッ!」


 なのははこう言うが、はやては常にサボってる訳ではない。他部隊への挨拶回りや部隊長が扱う書類の処理、そして部隊の運営の一部を担っている。そういう意味では、なのはや士の仕事量とあまり違いはない。
 まぁ、幼い頃からの付き合いである二人としては、はやてがそういう事を言うのはあまり合わないと思っていたから、こういう風に言ったのだが…それはまぁ、仕方がないという訳なのだが。


「…取りあえず、管制はリインやシャーリーがおるから、私
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