暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
89話:過去を振り返る事、それは辛い事でもある
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戦う魔導士だ。

 それが海の上を飛ぶガジェット達を、士はライダーに変身せずに生身≠ナ戦うと言ったのだ。驚くのも当然と言えよう。


「さ、今日は祭りにしよう」
〈 Stand by 〉


 そんな二人を他所に、士はトリックスターを腰に当て、ベルトへ変える。そして出現したライドブッカーから、二枚のカードを取り出した。


「やっぱ祭りには、仲間が多い方がいいだろ?」
〈 ATACK RIDE・GOURAM. ATACK RIDE・AUTO VAJIN 〉


 取り出したカードをバックルに入れて発動。士の前に灰色のオーロラが現れ、士を通り越すようにスライドする。
 そしてオーロラが消えた瞬間ヘリが不自然に揺れ、中に一台の銀色のバイクと巨大なクワガタがヘリの中にいた。


『ちょ、士! なんかやらかしたか!?』
「あ、悪い。急に荷物が増えると困るよな?」
『いきなり重くなるもんだからびっくりするじゃねぇか! とにかく目的地だ、ハッチ開けるぞ!』


 ヴァイスの通信が切れると同時に、ヘリのハッチが開かれる。隙間から流れる潮風に目を細めるが、そんな風程度では士の笑みは消える訳もなく。


「さぁ、行こうぜ」


 士のその言葉と共に、銀色のバイクは人型のロボットへと変形し、巨大なクワガタは羽を広げて浮き上がった。
























 少しだけ時間は戻り、六課の一室。
 向かい合うソファに、それぞれフォワードの四人となのは、フェイトが座っていた。


「―――出張任務の時も言ったけど、私が生まれた世界…地球≠ヘ、魔法技術のない世界。そんな世界では魔力があっても使う事もないから、普通なら…魔法に関わる事のない人生を送っていたのかもしれないね」


 そう言いながら、キーボードを操作しモニターを出現させた。
 そこには過去のなのは―――小学校に通う彼女の姿が映し出されていた。その側には四人も一度はあったアリサとすずか、そして今の上司である士の子供の頃の姿もあった。

 因みにこの時、なのは達三人の姿にフォワード四人が『あ、かわいい…』など思ったが、なのはとフェイトがその事を知る由もないことだが。


「でも、事件は起こったの。輸送中のジュエルシードを追って地球に来たユーノ君と出会って、そこから魔法に関わっていったの」


 今度モニターに映ったのは、フェレットの姿のユーノを助けるなのは。そしてユーノから渡されたレイジングハートを手に、暴走するジュエルシードを封印するシーンだった。


「当然魔法技術のない地球じゃあ、ミッドの魔法学校みたいのはないし、私自身に特別なスキルがあった訳じゃな
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