暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
89話:過去を振り返る事、それは辛い事でもある
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なのはも頷いた。












 そして場所は移り、六課の屋上ヘリポート。
 そこには今回出撃するフェイト、なのは、ヴィータの三人に、今回はお留守番となるフォワード陣とシグナムの八人がいた。


「今回は空戦だから、出撃は私とフェイト隊長、ヴィータ副隊長の三人」
「皆はロビーで出動待機ね」
「そっちの指揮はシグナムと、今は寝てるが一応士だ。留守を頼むぞ」
「「「はい!」」」
「…はい」


 ヴィータの言葉に返事を返すフォワード四人。しかしその内の一人、ティアナの返事は他の三人より若干遅れ、しかも元気もなかった。
 それを聞いたなのはは、ティアナに声をかけた。


「あぁ、それからティアナ」
「……?」
「ティアナは、出動待機から外れとこうか」


 その言葉にティアナは勿論、フォワード一同は驚愕の表情を浮かべる。スバルに至っては、思わずティアナの顔を覗いてしまうぐらい驚いていた。
 しかしそんななのはの発言に、周りにいたフェイトやヴィータ、シグナムは驚きもせず、むしろ当然だという表情をしていた。


「その方がいいな。そうしとけ」
「今夜は体調も魔力も、ベストじゃないだろうし…」

「―――言う事を聞かない奴は……使えないってことですか?」


 若干顔を伏せたように言ったティアナの言葉に、なのはは「はぁ…」とため息をついた。


「自分で言っててわからない? 当たり前の事だよ、それ」
「現場での指示や命令は聞いてます! 教導だって、ちゃんとサボらずやってます! それ以外での場所での努力まで、教えられた通りじゃないとダメなんですか?」


 ティアナが喋っている途中にヴィータが一言言おうと前に出るが、それをなのはが止めた。
 それにも気づかず、ティアナは涙を浮かべながら続ける。


「私は! なのはさん達みたいにエリートじゃなし、エリオやスバルみたいな才能も、キャロみたいなレアスキルもない! 少しぐらい無茶したって、死ぬ気でやらなきゃ、強くなんてなれないじゃないですか!?」


 そう叫ぶティアナの横からいきなり手が伸び、胸倉を掴んだ。ティアナは驚くがそれに構わずその手はティアナをグイッと引っ張った。
 引っ張られた先に見えたのは、拳を握り振り上げるシグナムの姿。振り上げられた拳は、今まさにティアナに向かって……





 ―――が、





 ガギィン、と。
 シグナムとティアナの丁度間に、何かが突き刺さった。その何かは、そこにいる全員が見慣れたもの―――ライドブッカーだった。


「黙らせたいからって暴力はいけないな〜、ライトニング分隊副隊長さん?」


 そう言って屋上に入ってきたのは
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