暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
89話:過去を振り返る事、それは辛い事でもある
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けていたベット。その隣にある別のベットに、中が見えないようにカーテンが周りを覆っていた。どうやら誰かが寝ているらしい事はわかるのだが、その『誰か』まではわからなかった。
そんなティアナの言葉を聞いたスバルとシャマルは、顔を伏せて表情を曇らせた。
「ティアは覚えてる? なのはさんの攻撃を受けた後、なのはさん…砲撃まで撃ってね。それを…士さんがティアを庇って守ってくれたの」
「士さん、が…?」
「それでその後、士君となのはちゃんの戦闘になってね。決着はつかずに終わったけど、魔力の使い過ぎで士君が倒れちゃって。戦闘の疲れもあってか、今はずっと眠りっぱなしよ」
スバルとティアナの説明を聞いたティアナは、思わずその士が眠るというベットに顔を向けた。
耳を澄ますと、おそらく士のものであろう寝息が静かなテンポで聞こえてくる事に気がついた。どうやら二人の言っている事は本当らしい。
「……ティア、起きたら士さんにお礼しなきゃね」
「…うん、そうね……」
士が眠るベットを眺めながら、ティアナはスバルの言葉に素直に頷いた。
ティアナがスバルと共に、医務室から出て数時間が経った時。六課の隊舎には、非常事態を知らせるアラートが響き渡っていた。
状況はミッドの東部海上にて、ガジェットドローンが24機出現し飛び回っているというもの。周辺にはレリックの反応や他のロストロギアの反応はないが、一機ずつの機体速度が今までの比ではない程速くなっていた。
四機編隊が三つ、12機編隊が一つの計四つの編隊で飛行を続けてはいるが、市街地に向かう訳でもなく、海上をただ飛び回っているだけ。
「まるで『撃ち落としに来い』と誘っているようですね」
「そやね……テスタロッサ・ハラオウン執務官、どう見る?」
「犯人がスカリエッティなら、こちらの動きとか航空戦力を探りたいんだと思う」
「うん…この状況なら、こっちは超長距離攻撃を放り込めば済む訳やし…」
「一撃でクリアですよぉ!」
管制室にはやて、フェイト、そして非常事態につき自室待機を解除されたなのはと隊長陣が揃い、ガジェットの動きを見ながらそれぞれ見解を述べる。
「うん。でもだからこそ、奥の手は見せない方がいいかなって」
「まぁ実際、この程度の事で隊長達のリミッター解除っていう訳にもいかへんしな。高町教導官はどうやろう?」
「こっちの戦力調査が目的なら、なるべく新しい情報を出さずに、今までと同じやり方で片付けちゃう…かな?」
なのはの見解を聞いたはやては一度側にいたグリフィスと目線を合わせ、お互い頷いた後「それで行こう」と言い、それにフェイトと
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