三大勢力とヴァンパイア
25堕天使の総督とお兄様
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あれから数日後
「冗談じゃないわ!」
今日は用事で部室に来るのが遅く部室に入るとなぜかリアス様が怒っている
「確かに悪魔、天使、堕天使の三すくみのトップ会談がこの町で執り行われるとはいえ、突然堕天使の総督が私の縄張りに侵入し、営業妨害していたなんて……!」
なんでも堕天使の頭アサゼルがイッセーと接触したらしい
リアス様は怒りでぷるぷると全身を震わせている。
――先日、この町で起きた『コカビエル』の単独暴走事件。それが悪魔、天使、堕天使の三すくみの関係に多少なりとも影響を及ぼした。その結果が、一度トップ同士が集まって今度の三すくみ関係について話し合うことになったんだ。
「しかも私のかわいいイッセーにまで手を出そうなんて、万死に値するわ! アザゼルは神器に強い興味を持つと聞くわ。きっと、イッセーが(ブースデット・ギア)を持っているから接触してきたのね……。だいじょうぶよ、イッセー。自分の眷属悪魔を堕天使なんかに渡すもんですか」
リアス様は下僕の眷属悪魔を大切にかわいがるタイプの上級悪魔だ。自分の所有物を他人に触れられたり、傷つけられるのを酷く嫌う。
「しかし、どうしたものかしら……。あちらの動きがわからない以上、こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督。ヘタに接することもできないわね」
考え込むリアス様。悪魔と堕天使の関係をこれ以上勝手に崩すわけにもいかないだろう。
リアス様はその辺かなり厳しいからな。あちらから大きな行動を取ってこなければ、こちらから動くこともない。
「アザゼルは昔から、ああいう男だよ、リアス」
突然、この場に誰でもない声が聞こえる。全員が声のした方向へ視線を移してみると――そこには紅髪の男性がにこやかに微笑んでいた。
俺にも見覚えのある顔だ。って朱乃さんたちがその場で跪き、イッセーとアーシアだけが対応に困っていた。新顔のゼノヴィアも「?」と疑問符を上げている。
「お、お、お、お兄さま」
リアス様が驚愕の声を出していた。
そう、相手はリアス様のお兄さんで悪魔業界の現魔王『サーゼクス・ルシファー』さまその方だった! こんなところで魔王さまに再会とは!
「先日のコカビエルのようなことはしないよ、アザゼルは。今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定より早い来日だな」
魔王さまの後方には銀髪のメイドさん、グレイフィアさんもいた。魔王さまの『女王』だから当然か。
魔王さまの目の前に移動してリアス様は跪いた。
イッセーも急いでリアス様と朱乃さんたち同様に跪く。イッセーの行動を見て、アーシアも真似をする。
「ヤマト、あなたもしなさい」
「いや、くつろいでくれたまえ。今日はプライベートで来
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