マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0912話
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ネットだろうが……仮にも空を飛んでいるドラゴン相手だと、難しそうな気がする。
BETAとかなら地上を移動するのしかいないから、それ程難しくないんだが。
「ドラゴンもそうだが、この世界の情報に関してはどうする?」
「ん? 帝国の捕虜から聞いただけじゃ足りないのか?」
コーネリアの口から出た言葉に、思わず首を傾げて尋ね返す。
実際、捕虜の数は100人や1000人どころではない。……オークやゴブリンを合わせれば、数万を優に超えているだろう。
もっとも、オークやゴブリンの方とは言葉が通じないし、そもそも騎士達から聞いた話によると使い捨ての道具的な扱いらしいから、もし言語解析が出来たとしても碌な情報は得られないと思われる。
……いや、そもそも言語そのものがあるのかどうかも怪しい。
ともあれ、帝国についての情報に関しては騎士やら傭兵やら戦士やら兵士やら。そんな捕虜達から十分に聞かされている以上、ある程度の量は集まっている筈だが。
そんな俺の疑問を理解したのだろう。コーネリアは無言で俺の言葉に同意するように頷く。
「確かにアクセルの言いたい事も分かる。実際、ある程度の情報は集まっているしな。だが、この周辺の地域特有の情報……それこそ、どんなモンスターが姿を現すのかとか、あるいはどんな者達が住んでいるのか、とか。そういうのは殆ど得られていないのが現状だ。幸いにも地図に関しては、空を飛ぶ機体が多いから全く問題なく……いや、それどころかこの門世界のどこよりも精密な地図があるが」
「なるほど、現地調査か。確かに情報を聞いただけだと何らかの勘違いとか、あるいは思い込みとか、そういうのがあるかもしれない。なら、実地調査は必要だろうな」
この門世界に派遣されている者達は、全員が翻訳機を配布されている。そうである以上、言葉に困るということはないだろう。
となると、コーネリアの意見通り周囲に偵察というか、実地調査する部隊を出した方がいいのかもしれないな。
それにこの世界特有の物質とかも見つけられるかもしれないし。
まぁ、トロニウムやフォールドクォーツ、G元素といった世界特有の稀少物質は難しいかもしれないが、サクラダイトみたいにある程度量のある稀少物質が見つからないとも限らない。
「そうだな、なら明日にでもアルヌスの丘を中心にして全方位に偵察部隊を出してくれ。内容としては実地調査とかだな。後は村や街があったら情報収集を。その時の対価として、食べ物や酒を持っていってもいい」
普通ならこういう時には情報料として使える金がベストなんだろうが、この世界で俺達の知っている金が使える筈もない。
ならファンタジーって事で、食べ物や酒で代用出来るだろう。
……捕虜を見る限り、食べ物に関しては俺達と同じで問題はないようだ
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