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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第5部 トリスタニアの休日
第3章 魅惑の妖精のビスチェ
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かならなかったが。

なるほど、相手がスカロンだからその程度にしか思えないが、例えば私が着たら……、絶世の美少女に見えたりするのかもしれない。

そしたらきっとウルキオラも……、と顔を赤くして考えた。

しかし、その期待とは裏腹に、ウルキオラに魅了の魔法は効いていなかった。

この程度の魔法が効くほど、ウルキオラは軟ではない。

そのことにルイズが気付くことになるのは、もう少し先の話である。

スカロンは、ポージングしたまま、演説を続けた。

「今週から始まるチップレースに優勝した妖精さんには、この魅惑の妖精のビスチェを一日着用する権利が与えられちゃいまーす!もう!これ着た日にゃ、チップいくらもらえちゃうのかしら!想像するだけでドキドキね!そんなわけだからみんな頑張るのよ!」

「はい!ミ・マドモワゼル」

「よろしい!では皆さん!グラスを持って!」

女の子たちが一斉にグラスを掲げる。

「チップレースの成功と商売繁盛と……」

スカロンはそこで言葉を区切り、こほんと咳をすると真顔になって直立する。

いつものオネエ言葉ではなく、そこだけまともな中年男性の声で、

「女王陛下の健康を祈って、乾杯」

と言って、杯をあけた。




さて、こうして始まったチップレースと時同じくして、ウルキオラとルイズによる二日目の情報収集が始まった。

しかし、ルイズはまったく動く気配を見せずに、一人でワインを細々と飲んでいる。

結局、ただただ椅子に座ってじっとしていた。

ウルキオラにお前もやれと言われたが、無視した。

ウルキオラもそれ以上言わず、一人で情報収集している。

なによ、馬鹿。

なんであんたはそんなに順応できるのよ。

虚で四番目の地位にいたんじゃないの?

訳わかんない。

心底理解できないといった様子で、ウルキオラを睨んだ。




その日の夜……。

一日中ワインを飲んでいたルイズは、気怠くなって、スカロンに紹介された宿の一室のベッドの上でごろごろしていた。

もうやだ、とルイズは呟いた。

情報収集だかなんだかしらないけど、こんなの私の仕事じゃないわ。

私は伝説よ?

虚無の担い手なのよ?

それがどうして平民に装って酒場で情報収集なんてしなくちゃなんないのよ。

もっと、こう、派手な任務が待っているはずじゃないの?

そんな風にしていると、悲しくて涙が溢れそうになった。

何もしていないのに何を言っているんだこいつは……という感情を持つものが殆どであろう。

扉ががちゃりと開いて、ウルキオラが現れた。

ルイズはベッドに潜り込んだ。

泣きそうな顔を見られたくなかった。

「飯
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