竜と戦姫 8
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狂気は笑う。
それは狂ったシュベーンに似合う言葉であろ…
ガリアそんなシュベーンを顔を引きつらせながらで身構えた。
「おいおい…ついに頭が逝かれてネジブッ飛んだか?」
「心配してくれるのかい?それは嬉しいね…でもボクは至ってクールだ…そうボクの取っておきで君を殺せるのだからねぇ!」
シュベーンは手を翳して狂喜に笑う。
「さぁ、我が僕よ!混ざりて一つとなりその新たなる力を得ろ!『フュージョン』!!」
その場にいたモンスター達はシュベーンに答えるかのように遠吠えを上げると共に液化したように溶け出し混ざりあう…
それが形を成していくともはやモンスター達の原型はなく巨大な別のモンスターが姿を現した!
「な、なんだよ…これは…」
ガリアは唖然の一言だった…
巨体からしてバルカン、体は鎧のような甲羅が張り付いており体中からトゲのような弦が出ていた。
しかし顔はもはやモンスター達の顔が混ざりあい過ぎてか原型はなくただ大きな瞳が一つガリアを見ていた。
「_________ッ!」
言葉にならないの一言だった。
ガリアの額からフツフツと汗が溢れる…
手は震え、腹のそこから気味の悪いものが蠢くようで吐き気がする…そんな感覚だった。
そしてまた狂気は笑う。
「あはは!どーだい?初めてやったのだけど上手に出来たかなぁ…少しキモいけどまぁいいかな…この魔法は『フュージョン』って言ってねぇ…ただモンスターを融合させるだけの魔法なんだよ…まぁこの魔法は色んな条件があるみたいだけど…どうやらボクは満たしていたらしい…流石だね!ボクはやはり素晴らしい!あは、あはは、あはははは!」
(狂ってる…!)
ガリアは胸の奥が胸焼けするように気持ち悪かった…
そして震えていた手は強く握りしめられ今度は怒りに震えていた…
「モンスター達はどうなるだ?」
「え?彼らかい?そんなことどうでもいい…君一人にあっさり負けるような連中だ…こうして混ぜて強くしてやったんだ…寧ろ感謝して欲しいかな」
「_______…じゃあお前にとってアイツらってなんだ?」
「それこそ愚問…それは___『ただのオモチャだよ』___」
それは冷たくいい放たれた…
それが普通かのようにシュベーンはいい放ったのだ。
「_____________ああ、そうか…」
ガリアの中で何かが弾けた気がした。
シュベーンにとってモンスターとは、玩具で珍しいモンスターはコレクション…
そして多分彼は他人の迷惑など考えない…
「_______ああ、そうか…」
思わず口角が上がる…
これは嬉しいからじゃない…
これは…
「___ああ、そうか…」
腸が煮え
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