第三十二話 殺し合い
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時同じくして、アスナとアーチャーも敵を迎え撃つ準備をしていた。
「マスター掴まれ」
「アーチャー?」
「下で奴を迎撃する」
アーチャーはそう言うと、アスナを抱えると木から飛び降りる。
ランサーがこちらへ向かっている。
奴の足なら、あと十秒ほどで此方へと到達するであろう。
「――――――――投影、開始」
アーチャーの手には見慣れた中華剣、干将莫邪が握られる。
「下がれ!来るぞ!!」
アーチャーの指示と同時に、甲高い鉄の叩く音が聞こえる。
剣と槍の交差した音だ。
「……こうして会うのは久しぶりか、ランサー?」
「さあな、いちいち覚えてねぇよ」
軽口を叩き合う二人。
所々に殺気が漏れている。
「ランサー、貴様が奴等と手を組むとはな。意外だった」
「……」
アーチャーがランサーへと世間話をするように話しかける。
だが、ランサーは無反応だ。
「まあ、その事については貴様を打倒し、じっくりと聞くとしよう」
「…別にテメェに話す事なんか無ぇよ―――――――」
そう言うと、ランサーはバックステップで距離をとる。
そして、腰を落として深く槍を構えた。
「とりあえず、テメェら……」
ランサーが、力を溜めながら言葉を発した。
「―――――――ここで死んでくれ」
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