暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン19 鉄砲水と『D』と冥界の札
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い。その頃には2人とも起きるみたいだけど、なにせ親父ときたらケーキと紅茶に関しては僕よりずっと上なのに他の料理及び家事に関しては駄目の一言に尽きるからね。今日初めて来た夢想じゃあ冷蔵庫やらなんやらの場所もわからないだろうし、やっぱり僕がやるしかない。
 親父を担ぎ上げ、夢想を背負う。何がとは言わないけど背中の方が大変柔らかくて一応年頃の男としては非常にうれしいです。

『顔赤いぞ、マスター』
「うるさい!」

 最後に、もう一度街を取り囲む4体の帝を見る。誰が戦ってるのかはわからないけど、こんな調子だと僕は加勢に行けそうにない。そもそもデュエルが起きてる場所までたどり着けるかどうかも怪しいものだし、もし着いたとしても頭がボーっとしてて使い物になるかどうかもわかったもんじゃない。料理なら半覚醒状態でもできるから問題ないけど、デュエルは体力だけじゃなく脳みそも使う文字通りの全身運動だからね。
 でも、なんとなく十代たちならどうにかなる気がした。なぜ十代たちだと思ったのかは自分でもよくわからない。だけど、あんなにでっかく精霊が出てるんだから十代が反応しないわけがない。それと前からちょいちょい思ってたけど、どうも剣山も普通じゃない何かを持ってるみたいだし。翔はどうせあの二人の最低でもどっちかと一緒にいるだろうから、これも大丈夫なはずだ。悪いけど、夜ぐらいまでは一時的にリタイアさせてもらおう。もう異様な疲れがたまってしょうがないんだ。
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