暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン19 鉄砲水と『D』と冥界の札
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2体にべリアル、ダーク・ホルスとルキウス。これだけならダメージは1500止まりだけど、この効果は僕のフィールドにも範囲が及ぶ!さらにタイダルと霧の王を手札に戻すことで、累計ダメージは2100ポイントだ!」
「「何、まさかこれほどとは……!」」

 ミスターT&ミスターT LP2000→0





 きれいに声をハモらせて、同時に吹き飛んでいくミスターT。やれやれ勝ったと一息ついていると、エドがミスターTに詰め寄っていくのが見えた。

「さあ、斎王について知っていることを教えてもらおうか………なっ!?」

 なんと、ミスターTの姿が服やらサングラスやらも含め全身がカードの束になって、地面にバサリと崩れた。さすがに慌てたエドがそのカードを拾い上げようとすると、そのカードたちが一斉に透明になっていき、ついには全てがまるで最初から何もなかったかのように消えてしまった。どうなってんのさこれ。

「今のが何であれ、とにかく無駄足だったか。僕は斎王に用があるんだ、君自体には用はない。そこの2人の介抱でもしてやるんだな」

 すぐに気を取り直したエドが、どこかに歩き去っていく。一瞬引き留めようかとも思ったけど、何を言っていいのかわからなかったし夢想と親父のことも気になるので諦めて見送るのみにする。とりあえず二人とも呼吸は安定してるし、布団ひいて寝かしときゃ夜までには起きるかな。

『マスター、ちょっとダークシグナーになってくれ。2人とも放っておくだけだと目が覚めるまでに10日はかかるぞ』
「ごめんちょっと説明して」

 いきなりわけのわからないことを言いだしたチャクチャルさん。話をまとめてみると、なんでもミスターTの力のせいで眠らされている2人を起こすには、自然回復を待つよりも別の力を加えてミスターT成分を追い払う方が早くて安全らしい。

「なるほどねー。あーらよっと!で?2人の額に手を置いて?………っ!?」

 油断してた。というより、甘く見ていた。なんだかんだいってデュエルでは勝てたし、別に大したことないだろうとばかり思ってた。だけど、それはとんだ思い違いだ。ものすごい勢いで、ダークシグナーの力どころか僕自身の体力まで吸い込まれる。ようやく終わるころには疲労感たっぷりで、今にも倒れる寸前ぐらいだった。だけどまさか道のど真ん中で3人そろってぶっ倒れるわけにはいかないので、なんとかよろよろと立ち上がる。

『思ったよりがっつりした呪いだったな、ミスターTめ。常人なら今意識があるだけでもおかしいレベルに消耗しているはずだ、向こうが気になるのはわかるがここはいったん抑えてくれ』

 布団を敷こう。家の物の配置、変に変わってなきゃいいけど。夕飯も作ろう。もう一歩も動きたくないけど、夜には何か食べないとそっちの方が体に悪
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