第17話 幕末の鬼、江戸の妖と語る
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る鴉天狗と青田坊だが
「う〜む…そのような目立つ妖狐は聞いたことが無いな……どこかの組で破門されたはぐれ妖怪ではないのか?」
「いや、奴は確かにこう言ったのだ」
『私はある御方に仕える側近頭…!』
「………あの自信に満ちた態度…ただのハッタリとは思えん。それに奴は去る直前にこう言い残した」
『いずれ面白い“宴”を開くつもりだ…それまで楽しみにしていろ』
白夜の残した言葉に更に頭をひねらせる鴉天狗と青田坊は頷いた
「わかった…ではこの事をリクオ様に伝えよう。その白夜とやらが残した“宴”とやらも引っかかるしな」
「伝える必要はないぜカラス」
「「「「「「「「「「!!!??」」」」」」」」」」」
突然窓の外から声が聞こえたので一同がそちらへ目を向けるとそこにいたのは奴良組の下部妖怪、蛇ニョロに乗るリクオと彼の腕の中で“借りてきた猫の状態”になっているカナと凄まじく不機嫌な表情になっている雪女の氷麗だった。心なしか氷麗の周囲は非常に冷たい風が舞い、カナのために用意された見舞いの品に霜が凍り付いていた
これを見た一同……特に千鶴や美琴たち若い女子たちは黄色い声を上げながら興奮状態になり、上条はリクオに羨ましげな目線を送っていた
「カナちゃん!すごく羨ましい!!(私もいつか土方さんに…!)」
「ちょっ!カナ!!大丈夫!?(な、なんてうらやまけしからん!)」
「きゃー!佐天さん!“お姫様だっこ”ですよ!?女の子の憧れの一つの!!」
「ちょっと落ち着け初春!アンタ興奮しすぎだ!!」
「あらあら随分と絵になりますわね(私もいつかお姉さまとあ〜んな事やこ〜んな事をぐへへへへへ…!)」
女子たちが興奮状態になり、そのうち2名はカナに羨望の眼差しを送った(約1名はすでに逝ってるが…)
そんな状況で上条だけは悔しそうな視線をリクオに向けて
「まったく羨ましい奴め……爆発しろ!!」
男として様になるリクオに嫉妬する上条だが
「お前が言うな!!」
「アンタが言うな!!」
「上条さんは今までの自分と女子の出会いを見直すべきですよ?」
「上条先輩はもう少し考えてから言うべきですよ?」
「それは無駄ですわ初春。この類人猿がそんな知識を持ってるわけないですの」
「まったく…当麻君は奴良君にそんな事言う資格はないと思うよ?」
「……ちきせう」
上条の嫉妬も土方、美琴、佐天、初春、白井、千鶴の一斉口撃に一刀両断されるのだった
「と、とにかく!奴良組もなんとか情報を集める!新しい情報が入り次第、学園都市に連絡を入れる!」
「わかった。こっち
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