第17話 幕末の鬼、江戸の妖と語る
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に続いた男は現在警備員に属している風間千景だった
「風間さんまで!?」
「何でテメェがここにいる!!」
千鶴は驚きを隠せない表情をみせるが土方は警戒し、いつでも刀を抜ける姿勢で構えた。しかしそこを冥土帰しが抑えた
「ああ、彼にも話を聞いてもらおうと思ってね。僕と奴良組の大将…ぬらりひょんと鯉伴とはちょっとした縁があってね。1週間前にぬらりひょんから電話で『来週、孫と幹部が3人学園都市に行くからすまんが手続きを頼む』と言われてね。3日で手続きの申請をしてこの街に来てもらった次第なんだよ」
冥土帰しの告白に土方や上条は同じことを考えた
この先生は一体どれほどの知り合いがいるんだ!?
この学園都市では顔が利き、その学園都市の外でも別の勢力と面識かつ交友を持つこの医者に土方はかつて幕末の時代に出会った千鶴の父であり、幕府と繋がってた新選組の協力者…雪村綱道より更にとんでもない人物なのではと思うようになった
「それよりカラス君。ぬらりひょんの奴の体調はいいのかい?」
「ああ、ご隠居はお主が心配するような病などにはかかっておらんよ…」
こんな冥土帰しと鴉天狗の会話に気になった土方は思い切って聞いてみた
「先生、アンタいったい奴良組とどんな関係が?」
「ああ、奴良組とは僕がまだ医者の卵だった頃、たちの悪い妖怪たちに狙われた時期があってね。そんな僕を助けてくれたのが当時二代目総大将の奴良鯉伴なんだよ。以来、彼らとは時には治療を、時には酒を共に飲む仲になったんだ」
冥土帰しの意外な過去に土方や千鶴、上条たち学園都市のメンバーは驚きを隠せずにいた。10秒ほど冥土帰しの告白に唖然とした学園都市の一同だったが土方が先に我に返り、なぜ風間がこの場にいるのか問いかける
「それで風間、お前何でここにいる?一体何の用があって来たんだ?」
「別に貴様に用があったわけではない。そこの鴉天狗に用があって来ただけだ」
「何?」
土方と風間の会話が済んだ後、風間は不敵な笑みを浮かべながら鴉天狗と青田坊に声をかけた
「久しぶりだな。カラスに青田坊よ。まだ人間どもを守るなどという信念は変わってないようだな」
「やはりお主だったか。風間殿」
「へっ!久しぶりじゃねえか。西の鬼の大将!」
やはり奴良組の2人は知り合いだったようだ。鴉天狗はどこか納得したような顔で、青田坊はヘッと笑みを浮かべながら風間とあいさつを交わした
「風間テメッ!あの奴良組と知り合いだったのか!?」
「まあな。我ら西の鬼族と奴良組とは盃を交わしてないが鯉伴とは懇意にしていたからな。それで、鯉伴の奴が死んだ
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