第17話 幕末の鬼、江戸の妖と語る
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
リクオ達が外へ出たちょうどその頃、氷麗に氷漬けにされた上条はというと・・・
「急いで湯を沸かせ!とにかく熱湯をありったけコイツにぶっ掛けろ!!」
「「「は、はい!!!」」」
土方の指示で湯の用意をする白井、佐天、初春の3人。そして千鶴と美琴は上条を運ぶ青田坊と共に風呂場へ運んだ
「たっく!バカな真似しやがって!雪女相手に近づくなんざ、命知らずにも程があらぁ!!」
「当麻君!しっかり!!」
「当麻!当麻!!」
「さ…寒い゛……」
千鶴と美琴が必死に上条に呼び掛けるが、当の本人は最早考える力が残ってないのかさっきから『さむい』しか しゃべらない。その後 彼はすぐに青田坊に風呂場に放り込まれ、1時間かけて熱湯をかけ続けたことでようやく上条の氷がすべて溶けた
「ぶぇっくしょい!!」
「と、当麻君・・・だいじょうぶ?」
「今さっきまで氷漬けになっていた人間が大丈夫かと思うか?」
「アハハ……思えないね」
「たくっ…アンタはそそっかしいんだから。だいたい何であの時雪女の肩を触るときに右手じゃなかったのよ。そうすれば氷漬けにならずに済んだかもしれないのに…」
「ハハ…面目ありません……」
上条の無事が確認できたところで土方は奴良組の幹部…鴉天狗と青田坊に話しかけた
「それにしてもアンタ等は一体どうやってこの学園都市に入って来たんだ?あの三代目の坊主は『俺はぬらりひょんだから』としか答えなかったが、ありゃどういう意味だ?」
土方の質問に答えたのは鴉天狗だった
「ウム、それは総大将とその一族しか出来ない能力で、簡単に説明すれば“畏を発動することで相手を威圧すると、それを受けた相手は見ることは出来ない……つまり認識されなくなる”能力じゃ…その能力の名は“明鏡止水”という能力でな。この学園都市の警備員にも認識されることなくリクオ様はこの街に入ることが出来た…というワケだ。先日、“家長殿が賊に斬られた”とワシらの配下のカラス達からの報告を受けたリクオ様は供を連れずに一人で行ってしまったので我々も急いでワシと青田坊、雪女の3人でこの街にやって来たのだ」
鴉天狗の説明に納得する一同だが土方は第二の質問をした
「それじゃあ、お前等はどうやってこの街に?」
「それは…」
それに答えたのは別の人物だった
「それは僕が彼らに紹介状を送ったからだよ」
そう言って姿を見せたのは上条や土方が世話になっているカエル顔の医者…冥土帰しだった
「先生!?」
「何であんたがここに!?」
「僕だけじゃないさ…風間君、君も入ってくれ」
そして冥土帰しのあと
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ