73章 利奈の進学祝いのパーティー
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きは、きっと、しんちゃんや美結ちゃんの影響が大きいんですよ。
家の中はいつも、音楽であふれていたような感じなんですもん。うふふ。
わたし、早瀬田大学のサークルにも参加させていただこうと思っているんです。
しん(信)ちゃんも入っていた、ミュージック・ファン・クラブ(MFC)に入れてもらおうかなって、
思っているんです。うっふふ」
利奈はそういいながら、右隣にいる兄の信也と、左隣にいる美結と、目を合わせる。
「利奈ちゃんも、おれと似ていて、歌をうたうのが好きだからね。あのサークルはいいと思うよ。
おれからも、MFCのみんなには、よろしくって言っておくから」
信也は利奈にそういって、頼りになる兄らしく、微笑む。
「利奈ちゃんは、しんちゃんと同じで、小学生のころから、歌が大好きだったからね。
いい趣味だと思うわ。、利奈ちゃんには、学生生活をたくさん楽んで、充実させてほしいわ」
利奈の左隣の席の美結が、利奈にそういった。
「おれの感なんですけど。利奈ちゃんには、お姉さんの美結ちゃんのようなタレント性とか、
しんちゃんにあるような、ゆたかな音楽性とかがあるような気もしているんですよ。
ですから、勉学と同時に、歌のほうも、がんばってみてほしいです。
おれも、いつでも、応援させていただきますから」
「竜さん、ありがとうございます。わたしの音楽の趣味は、やっぱり、ただの趣味なんです。
音楽は、楽しめればそれでいいんです。わたしには、音楽の才能なんてないと思いますから」
「利奈ちゃん、才能ってものは、不思議なもので、がんばって続けていれば、突然、
空から舞い降りてくるようなものなんだよ。インスピレーションとか、霊感に近いようなもので」
「芸術には、創造のためのヒントやひらめきが大切ですもんね。
しんちゃん、それって、よくわかるような気もします。やっぱり、わたしには無理だわ。うっふふ」
「でも、利奈ちゃんは、声もとてもステキなんですもの。それに、ルックスもいいんですもの。
きっと、芸能界に入っても、成功できると、わたしは思うわ。ねえ、竜さん」
利奈にそういって微笑むと、野中奈緒美は、隣の席にいる竜太郎と目を合わせた。
「奈緒美さん、お褒めの言葉まで、どうもありがとうございます。
わたしって、たぶん、みなさんと同じように、音楽とかの、美しいものが大好きなんです。
世の中って、いろいろと、ひどい出来事ばかりがあるじゃないですか。
わたしには、気持ちが落ち込むことばかりなんです。
そんな時には、美しい自然の景色を楽しんだり、きれいな音楽を聴いたりするんですけど。
いい映画を観たり、詩を読んだりして、いろんなジャンルの芸術を楽しむようにしているんです。
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