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英雄は誰がために立つ
Life9 聖書の子らの新たなる道 −三竦みの会談−
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リストに利用されていることに憤激に駆られていた。

 「因みに、敷地外を取り囲んでいた堕天使勢力(うち)を含む三勢力は此処から見る限り全員停止させられている様だ。お前さんが気づく前に、サーゼクスの奴がこっち側の強大な魔術師に直切れちまった一瞬の念話だったが、恐らく察してくれてんじゃねぇかと思うぜ?確認に奔走してもらっている」
 「強大な魔術師って・・・・・・・・・幻想殺しさんすか?」
 「ああ、奴さんは無事だったようでな・・・・・・・・・よし、出来た!点けるぞ」

 ブゥゥン。

 そんな音と共に幻想殺しが映像に出て来た。
 如何やら先程アザゼルが弄っていたのは、映像通話の機械だったようだ。

 『サーゼクス閣下』
 「如何かな?先程の件は・・・」
 『確認でしたらもう済みました。全員停止していましたよ』
 「そうか」

 解っていたとはいえ、嘆息するサーゼクス。

 「他は何か解った事はありますか?」
 『これはk「挨拶は構いません」では手短に、街角に潜伏していたテロリストと思われる魔法使いの下っ端を捕えておきました』
 『ひぃぃぃいいいいい!!?』

 士郎はサーゼクス達も見える様に、画面越しまでに首根っこを掴み、ローブ姿の魔法使いを引っ張りだして来た。当の下っ端は激しく怯えていた。

 『あまり多くの事は知らない様でしたが、ギャスパー・ヴラディの方には10人以上の魔術師どもがいるようです。これ以上は使えなさそうですが、形として参考に程度であれば丁度いいかと』
 「手際が良いですが、その者は如何するんです?」
 『放っておいても大丈夫かと・・・・・・おいっ』
 『ひぃ?はっひっ!?』

 ドスの聞いた声で、地べたに這いつくばっている下っ端に言う、幻想殺し。

 『逃げてもいいぞ』
 『・・・・・・・・・・・・へ?』
 『ただし、次出くわしたら、生まれてきたことを後悔するような残忍な拷問をすると断言しておく。それでいいのであれば、好きなだけ何所へとも逃げるがいい。それが嫌なら、迎えが来るまで大人しくして置く事。いいな(・・・)

 あまりの恐怖に下っ端は、目と鼻から多くの水分を垂れ流しながら首を縦に素早く何回も振る。

 『だ、そうです』
 「噂に違わず、容赦ありませんね」
 『テロリストに容赦など、本来必要ないかと思いますが?敵であれば、無慈悲な殲滅が基本です』

 その事実に対して嘆息で答えるミカエルや、導師ルオリア。

 『それで、ギャスパー・ヴラディの処に行くのはリアス嬢と兵藤一誠で決まりですか?』

 士郎は、説明しながらもアザゼルやサーゼクス、グレイフィアやリアスそれに一誠の話にも耳を傾けていた。
 因みに、先程アザゼルの指示で現白龍皇であるヴァ―
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