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英雄は誰がために立つ
Life9 聖書の子らの新たなる道 −三竦みの会談−
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るのもあるが、それを簡単に放棄すると言う言葉にソーナとリアス及び眷族全員は驚きを隠せずにいた。

 そして、ヴァ―リは苛つきを覚えていた。当然だろう。メインは人間のままの魔術師風情が自分よりも格上でありながら、それほどの“力”を雑に扱ったのだから。

 そんなヴァ―リの内心を感じ取ったかのように、士郎は彼と瞳を合わせる。

 『ですから、私はアザゼル総督閣下の付き添いで在らせられる、現白龍皇の様な強者との戦いは勿論、最強の座などにも何の興味もありませんね』
 「っ!」

 この事に、周りに気取られないようにしながらも、内心ではさらに苛ついていた。

 「地位や名誉何かは?」
 『別に必要以上に入りませんね。無事平穏に過ごせる上で、役立つのでしたら話は別ですが・・・・まぁそんな現実(モノ)など、在る筈はないと理解していますから無意味な幻想ですがね』
 「自己顕示欲の少ねぇ奴だな・・・」
 『性分ですn

 その時、映像が止まった。いや、機械が停止したと言うべきか。
 それ以前に、この学園を中心に半径2、3kmほど世界が停止したのだった。


 −Interlude−


 「あら?」
 「おっ、赤龍帝の復活か?」

 一誠が意識を取り戻したのをリアスがいち早く気づき、それにアザゼルが反応した。

 「な、何かあったんですか?」

 困惑の中、一誠が周囲を見渡すと、今も直停止しているのは朱乃にアーシア、小猫にソーナ、そしてミカエルの付添いで随行してきていた女性の天使だ。

 リアスは、一誠を含む今動けている自分の眷属らの行動理由の確認を説明していく。

 そんなリアスをよそに、先程までグレイフィアと真剣な顔つきで相談していたサーゼクスが、機械を弄るアザゼルに近づく。

 「如何かな?アザゼル」
 「もうちょいだ。つっても多分、1分ほどしか持たねぇぞ?」
 「それだけあれば、十分さ「それで、何があったんすか?」ん?」

 リアスの方での確認の説明を終えたようで、一誠が再度リアスに聞くがその答えはアザゼルから齎せれた。

 「テロだよ」

 簡潔に。

 その言葉に驚愕を隠せない一誠。

 「外、見てみろ」

 アザゼルが言葉と共に、顎で窓の方へ行くことを一誠に促す。
 その言葉に従い窓の方へ言った瞬間、光が差したのにビビる一誠。

 「攻撃を受けてんのさ。何時の時代も何事においても、反対意見は存在しちまうのさ。で、それに拍車をかけて、過激に行動する奴らをひっくるめてテロリストって呼ぶんだよ」

 吐き捨てるように説明するアザゼルは、窓際からまた機会に近づきつつ説明を続けていく。

 そして説明が終わった所に、リアスはオーラを発しながら自分の眷属がテロ
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