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英雄は誰がために立つ
Life9 聖書の子らの新たなる道 −三竦みの会談−
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聞き出す。
 その事に、心からの謝罪と説明をするミカエル。
 そして、話の流れに沿う様にゼノヴィアの事が挙げられた。

 ゼノヴィアの件については、全てにおいて此方の非だと謝罪するゼノヴィア。

 「いいのです、ミカエル様。・・・・・・多少、後悔も致しましたが、教会に仕えていた頃には出来なかった事又は封じていた事で、現在の私の生活を色鮮やかにしてくれています。そして、今お世話になっている処では家族同然の様に思ってくれていますので、以前とは別の形でとても充実しています」

 その流れにアーシアも乗る。
 その事に、寛大な心に感謝と言う言葉で表現するミカエル。

 そんなアーシアに、アザゼルが言う言葉に一誠が食い付く。
 リアスの制止にも拘らず、思いのたけをアザゼルにぶつけるも、当の本人に言い様に纏まられてしまった。

 そこから、今後の世界に影響を齎しそうな意見を聞かねぇかと言うアザゼル。

 それに対して現白龍皇と現赤龍帝がそれぞれの表現で言葉を出し合う。
 そして――――。

 「外で待機してるっていう、奴さんの意見も聞いて見ねぇか?」

 アザゼルからそんな言葉が飛び出した。

 「別に反対する訳じゃ無いが、如何してその様な提案をするんだい、アザゼル君?」

 この会談中、両手で数える位しか口を出していなかった導師ルオリアが、口を挟んできた。

 「奴は、今回の事件での一番の功労者ですよ。それに、メインは人間のままコカビエルを圧倒できる規格外級の魔術師だ。だが、魔王であるサーゼクス・ルシファーに忠誠を誓ってないんですよ?それほどの実力を有しているのに、ふらふらされても今後に差し障るだけですからね」

 アザゼルの言葉には確かに理に適っているモノだった。

 「成程、一理ありますね。ミカエル君は如何ですか?」
 「反対する理由はありません。それに、今回の件での事でお礼を申し上げたかったので、私個人としてもいい提案だと思いますよ。アザゼルから出る言葉としてはですが」
 「一言余計だぜミカエル。てか、どうしてそれ言って堕ちねぇんだ?」
 「ミカエル君も賛成の事ですので、サーゼクス君。お願いしてもよろしいでしょうか?」

 ミカエルとアザゼルの会話によるジャレ合いをスルーして、サーゼクスに頼み入れる導師ルオリア。

 「判りました、少々お待ちを・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!私だ。今、ちょっといいかな?ぅん・・・ぅん・・・解った。じゃあ、繋ぐからよろしく頼むよ」

 ピッ。

 耳に当てていた通信を切ると同時に、空中に何も書かれていない黒い映像が出て来た。

 「もうすぐ繋がりますので、今しばらくお願いします。皆様」

 あくまでも一従者として対応しながら振る舞う
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