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英雄は誰がために立つ
Life9 聖書の子らの新たなる道 −三竦みの会談−
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なのだよ」

 サーゼクスが挙げた名を聞いた途端に、ヴァ―リとソーナ、それにリアスたち以外は腑に落ちたような表情になった。

 「あーー、成程。聞くまでも無かったな」
 「ザウス君ですか・・・。彼とは何度か話した事が有りますが、フェレス君ともあまり仲がよろしく無いとか・・・」
 「ええ、今回の件でこの会談に出席するよう要請をしようとしたフェレス殿の言葉を即時却下して、ひと悶着になったそうですよ。噂通りお2人は犬猿の仲の様です」

 サーゼクスの言葉に、何とも言えない空気が広まった。
 この時に、また知らない名前が出たので質問したかった一誠達だが、何度も聞いてはなかなか会談が始まらなくなるだろうと、今回は自重する事にしたようだ。

 「ふむ、自己紹介なども終えた事だし、そろそろ本題に移るとしましょうか」
 「そうしよう。だがその前に、前提条件の一つ。此処に居る者達は、最重要禁則事項である『神の不在』を認知していると言う事で、話を進める」

 こうして、サーゼクスの言葉により会談は始まりを見せていった。


 −Interlude−


 ――――会談は順調に進んでいた。

 「――――以上が私、リアス・グレモリーと眷族悪魔が関与した事件の報告です」
 「ご苦労、座ってくれたまえ」
 「ありがとう、リアスちゃん☆」

 サーゼクスの促しとセラフォルーの労いの言葉で、着席するリアス。

 「さて、アザゼル。この報告を受けた上での意見を聞きたいのだが・・・」

  サーゼクスの問いに、自然とその部屋に居る者全員の視線がアザゼルに集まるも、当のアザゼルは不適の笑みを浮かべたまま口を開いた。

 「先日の事件は我が堕天使中枢組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部コカビエルが、総督である俺を含むその他の幹部にも黙った上での単独犯だ。あの日から今日までの此方の軍法会議において、『地獄の最下層(コキュートス)』での永久冷凍の刑と決定されている。この会談終了後、身柄を引き渡して貰い次第直通で執行される予定だ。後、もう一人は処刑が決まっているからな。銃殺刑でも縛り首でもどれでも構わねぇぜ。こんな事、事前に送った報告書に記載されてあったろ?それが全部だ」

 そんな、あっけらかんと報告するアザゼルの態度に、ミカエルは嘆息しながらも話を続ける。
 それにサーゼクスも加わり話を進めていく。

 それから、話の流れは和平締結へと向かって行く。

 そして――――。

 「――――こんな処だろうか」

 サーゼクスのこの一言により、この場の空気が少し緩んだ。
 それなら次はと言わんばかりに、ミカエルは現赤龍帝に話を伺いたいと言う流れになった。

 それに対し一誠は、アーシア追放についての件で
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