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英雄は誰がために立つ
Life9 聖書の子らの新たなる道 −三竦みの会談−
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めるだけだ。

 そんな風に思いながらも、取り越し苦労であってくれれば・・・・・・とも思っていたが、それは無いだろうと言う想い――――いや、予感の方が強い様だ。


 −Interlude−


 「――――と言う事で、彼はある義理から幾つかの頼み事も引き受けてくれていたが、求めた事は無いが彼は私に忠誠を誓っている訳では無いのでね、今回はあっさり断られてしまったんだよ。今回は駒王学園敷地外で待機していると言っていたよ」

 ――――と、アザゼルの問いに笑顔で答えるサーゼクス。

 「ハーン、いねぇのか」
 「一度会って直接お礼を申し上げたかったのですが、残念です」

 サーゼクスの説明に、それぞれの受け答えを見せるアザゼルとミカエル。
 そんな中、壁際に座っていたメンバーは小声で何かを話していた。

 「部長、あの眼鏡をかけた人は誰ですか?」
 「ごめんなさい、私も知らな「お前ら、先生を知らねぇのか?」え・・・」

 一誠とリアスの話を聞かれていたのか、アザゼルが呼びかける様に話に横入りする。

 「リアス達を責めないでやってくれ。これについては私の方で教えていなかったのでね」
 「成程、でしたらこの場を借りて、自己紹介しておきましょう」

 言い切ってから静かに立つルオリア・C・クロムエル。

 「私の名はルオリア・C・クロムエルと言います。これからは好きにお呼び下さい、ソーナ姫、リアス姫、そして眷族の方々。私自身の経歴については、会談が有りますので割合させてもらえると助かります」

 「「「「「「「「こ、此方こそよろしくお願いします(わ)」」」」」」」」

 導師ルオリアの雰囲気に飲まれてか、少々緊張度が上がった声で返答するソーナとリアス及びリアス・グレモリー眷族。

 取りあえず、簡単な紹介を終えたので双方とも座り直す。

 「それでは始めましょうか?」
 「ちょっと待て・・・・・・魔術協会の代表は如何したんだよ?」

 ミカエルが仕切り直して話を進めようとした処で、アザゼルが待ったをかける。

 「それについては・・・・・・・・・まぁ、何といっていいか。まず、トップは来れない。魔術協会でも今の時期は色々と来れなさそうでね」
 「じゃあ、君主(ロード)の称号を持っている4人は?」

 君主(ロード)
 魔術協会に所属している者達の中で、偉大な研究成果や大きな功績を遺した者達の中のトップに君臨する4人に与えられる称号であり、様々な事で教会内でも幅を利かせるようなる権利も与えられるものだ。役職的なモノでもあるが。

 「4人中3人はちょうど手が離せない様で無理なようでね。それで残りの一人がよりにもよって、『異形嫌い』特に悪魔、堕天使類が嫌いなザウス・デミトレ
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