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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第22話 一蓮托生
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例え、それがどのような結末と成ろうとも。」

 安堵の微笑み、そして目を開いた唯依がまっすぐ凛とした力強い眼差しで忠亮を見つめた。

「そうか、これで(おれ)たちは一連托生という奴だ―――篁の家名も使命も、お前だけが背負う必要はもうない。(おれ)にも背負わせろ、一緒に背負ってやるから。」
「頼りにしています―――でも、それなら途中退場だけはしないでくださいね。」

「責任重大だな。約束をしよう、(おれ)は生きる―――とまぁ、そもそもお前を守ると決めたのなら死ぬわけにはいかんのだがな。」
「忠亮さん…ひょっとして私を試しました?」

 誰かのために死ぬという事は、誰かのために生きるという事でもある。
 また、守りし者の死はその後ろの人間の死と直結だ―――真に他者を守らんとするのなら、絶対に死ぬことだけは許されないのだ。

 つまり、最初から生き抜く意思を持っていたのだ。それを忠亮の言葉から察した唯依は一人必死だったのが馬鹿らしくなってきて非難めいた視線を忠亮にそそぐ。

「さてな……まぁ、口にした言葉に嘘はない。お前を愛しているってのは紛れのない(おれ)の本心だよ。」
「なんか、そんな風に言われた言葉ってすごく軽くなると思うんですけど?」

 誤魔化しが返って事態を悪化させてしまった。

「しまった、藪蛇だったか……なら、本気だということを見せないと駄目だな。」
「た、忠亮さん……!?」


 唯依の頬に忠亮の手が添えられる、そして二人の視線が交わり、その距離が徐々に短くなる。
 もう、互いの吐息が掛かりそうな程に――――

「んっ……!」

 そっと触れ合うだけの軽い口づけ―――だが、その次の瞬間だった。
 唯依の背中に手が回され彼女の華奢な体を一気に抱き寄せ、深い深い口吸いへと変わる。

 まるで貪るような口吸い―――唯依はそのまま押し倒される。

「唯依、俺を全部お前にやる―――だから、篁唯依ではない唯依という女を一人、俺にくれ。」

 篁の資産も、摂家直系という血筋も、譜代武家の家格も……唯依という女の付録は要らない、所詮それは付録に過ぎず唯依という女の真価ではない。
 押し倒された唯依に覆いかぶさった忠亮の降ってくる声―――その意味が分からないほど彼女は子供ではなかった。

「今更ですよ……私たちが出会ってすぐにはもうこの婚姻は決まっていたのですよ。だから、私の覚悟はとっくの昔に出来ています。
 でも、初めてなので……その、やさしくしてください………?」
「―――――っ!」


 刹那、脳天を金槌(ハンマー)でぶん殴られたかのような衝撃が走った。
 気恥ずかしさに耳まで真っ赤に染めて、視線を逸らしながらか細く懇願する唯依、それはどこか小動物のようで、雄の
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