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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第22話 一蓮托生
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れれない―――互いに、それが大切だと知っているというのに。
生きるためには勝利を捨てねばならない場合もある。
勝利するためには、生きることを捨てねばならない場合もある。
「俺は止まれない―――藪蚊の如く潰された犠牲を犬死で終わらせないために、此処での選択が真に意味ある事にする為に……愛しき者たちの未来を手に入れる為に。
それには、この戦いに勝つしかない。俺たちは戦争をしているんだ―――戦争は勝ったやつこそが正義だ。
俺たちは……日本は、悪だから負けたのではない。弱かったから負け、悪とされたのだッ!!!その結果が今の日本だ――――なぁ、あの三年前のあの日から、何人死んだと思う?」
「それは……」
嘗ての惨劇の戦場を思い出したのか唯依の表情が悲痛にゆがんだ。
第二次世界大戦―――真珠湾攻撃により非難を浴びた日本だが、それは極めて偏った見方でしかない。
自国は強大な軍事力と、植民地を所持したままで他者にそれを制限する暴理を敷いた欧米諸国という下地。
日本と戦争状態であった中国に対しての武器の供与と、中立海域でのアメリカ軍による日本帝国軍への攻撃、そして経済封鎖とABCD包囲網とハルノート。
アメリカはその軍需産業を潤し、世界恐慌を脱しニューディール派が実権を維持するために戦争を望み、ありとあらゆる悪劣な手段を用いて日本を戦争へと駆り立てた。
そもそも真珠湾基地は軍事施設だ。攻撃を受けることが前提の設備だ―――敵対行動をとったのだ、その相手から攻撃を受けて非難するなど、なんと浅ましい行為か。
そもそも、第一として宣戦布告をしてから戦争をせねばならないという国際法は無い、“宣戦布告とは第三国に放つ”ものであるのだ。
非難の根拠としてハーグ陸戦条約を上げる者もいるが、当時条約は形骸化して久しく、連合国側の大抵の国は宣戦布告なし開戦の常習犯だったのだ。
なのに、日本はあげつらった証拠なき戦争犯罪を含め、平和に対する罪なんぞという己の行為を一切の顧みない破廉恥な行為、東京裁判を含め様々な汚名を着せられ悪とされ、その牙を抜かれた。
自衛戦争に負けた結果がこれなのだ――――勝利の伴わない生なんぞ悲劇の種でしかない。
鳥が飼われ鶏という家畜に、猪が豚という家畜に落ちるのと大層な違いはない。
その結果、4000万人がBETAに食われたのだ。
これで、アメリカに負けてよかった?一千万を空爆で殺され、戦犯国と自虐史観と張り子の平和主義を押し付けられ、そして今度は奴らの勝手の結果で4000万を殺された―――殺された彼らは何の為に生まれ来たのだ。
ただ苦しみ悶えながらBETAなんぞという糞虫共に食われるためかッ!?
それで本当に負けてよかったなんぞよく言える奴がいる、
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