マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0911話
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々とややこしいにも程があるな。
向こうの世界に関しては取りあえず門世界とでもしておくか。
そんな風に考えていると、早速向こうの世界から車両が戻ってくるのが見えた。
トレーラー型の車両で、その荷台の部分にはスパイダーネットによって身動き出来ない状態になった捕虜が乗せられているのだろう。
……あ。イルメヤが戻ってきたが……ん? ああ、なるほど。その背後にはスパイダーネットで包み込まれた何かを引っ張っており、その何かからはワイバーンの頭が伸びている。
確かにワイバーンのような大きさがあれば、トレーラーに乗せるわけにもいかないしな。
それにしても、つくづく思う。
「この程度の戦力で、よくもまぁ俺達に侵略しようと考えたな」
そして、その言葉を証明するかのようにその後、1時間も掛からずにアルヌスの丘とやらの占領は完了するのだった。
「さて、まず向こうの世界……門世界に関してはこちらから攻める為の橋頭堡を無事築けた。これもギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界から送られてきた援軍もあってのことだろう。シャドウミラー代表として感謝の言葉を贈らせて貰う。……色々と問題も多いだろうが、まずは今日の勝利を祝おう。……乾杯!」
その言葉に、ホワイトスターで新しく設定した交流区画――門が現れた方は相変わらず隔離状態だ――で、今日の作戦に参加していた者達が声を合わせて持っていたグラスを上に掲げる。
勿論俺のグラスの中に入っているのはウーロン茶だが、雰囲気的なものは味わう事が出来る。
ともあれ祝勝パーティは始まった。
戦いに参加したメンバーは、嬉しそうではありつつもどこか釈然としない表情を浮かべている者も多い。
実際、戦いという戦いじゃなかったしな。下手をすれば訓練の方が余程厳しい、そんな生温いと言ってもいいような戦いだった。
現在は捕まえた捕虜を隔離区画に閉じ込めているが、近いうちに必要な情報を聞き出す事になるだろう。
何しろ、向こう側に留まっていたのはかなりの地位を持つ者が多かった。それだけに有益な情報を聞き出す事が期待されている。
その辺に関しては全く問題は無い。だが、別の所で大きな問題が上がった。
「アクセル、どうしたの? 折角の祝勝パーティなんだし、明日からも忙しくなるんだから、今のうちに楽しんでおいた方がいいわよ?」
そう告げ、マリューがローストビーフの入った皿を手渡してくる。
「ああ、悪いな。……なぁ、あの件どう思う?」
「あの件?」
「ゲートの件」
「……ああ、その件ね」
俺の言葉に憂いの表情を浮かべるマリュー。
今のマリューは、技術班の中でもレモンに続く程の能力を持っている。それだけに、原因不明の事態に関しては思うところがある
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