マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0911話
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にしても門を通れなかったりするし、何よりもファンタジー戦力しか無い向こうの世界では寧ろ使い勝手が悪いという判断で、マブラヴ世界の方を担当してもらう事にした。
捕虜からの情報によればワイバーン以外に巨大なドラゴンもいるという話だったが、色々な人物から聞いた話を纏めるとビームであれば問題無く撃ち殺せるだろうと予想されている。いや、95mmのM950マシンガンでも竜の鱗を貫けるかもしれないらしい。
正直な話、出来れば俺も向こうの世界に乗り込みたかったんだが……レモンとかに止められた。
これまで幾多の世界に生身で渡ってきた俺だというのに、何故ここで止める? と聞けば、頭に血が上っているとか何とか。
……確かにそう言われれば否定出来る要素がないんだよな。
ホワイトスターを土足で踏みにじられたというのは、それ程俺の心に怒りという感情を生み出している。
それ故、最初の部隊に俺が混ざった場合、向こうで何が起きるのかと不安になったらしい。
そこまで言われるとさすがに俺としても無理を言える筈もなく、こうして俺はホワイトスター側に残っていた訳だ。
そんな風に考えていると、唐突に通信機が着信の音を知らせる。
スイッチを入れると、そこに映し出されたのはオウカの姿。
見る限り、ヒュッケバインMk-Uのコックピットだろう。既にトレーラーから降りているらしい。
『アクセルさん、こちらオウカです。聞こえますか?』
「ああ、問題無い。ゲートを経由する通信機だが、そちらの門の向こう側でも問題無く使えるらしい。……で、そっちの様子は?」
『予想通り門の向こう側、こちら側では敵が陣を敷いていました。現在こちらと戦闘……と言うか、一方的な蹂躙になっていますね』
確かに向こうの戦力を考えれば当然だろうな。
「分かった。捕虜は幾らいても構わないから、どんどんこっちに送ってくれ」
向こうの世界では捕虜を返却する時には相応の代金……いわゆる身代金を支払うらしい。
帝国の経済にはたっぷりとダメージを受けて貰うとしよう。
『分かりました、すぐに送らせて貰います。何しろ向こうの主な武器が剣、槍、飛び道具として弓。後は魔法くらいなので、本当にこっちが一方的ですよ』
その説明を最後に通信が切れる。
どうやらオウカの言葉を聞く限り、俺の予想以上に一方的な展開らしい。
ただ、向こうの世界に進出するにしても、やっぱり門の狭さが厄介なんだよな。
普通に輸送車両の類を送るのなら問題は無いが、物資を積んだ輸送機とかは送れないんだよな。こっちについても機体と同様に俺がいれば解決する問題だけど、向こうの世界にばかり関わってはいられない。
となると、やっぱり向こうの世界にもゲートを設置した方がいいか?
にしても、門とゲートか。色
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