友達
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、アースラが時空管理局本局に帰投するべく、地球から発つ。向こうではフェイト達の裁判が執り行われるそうだが、リンディが俺達に渡してくれた通信機のおかげで連絡が取れるようになった。これなら向こうで緊急事態が発生しても、こちらで不測の事態が起きても、互いの情報を知る事が出来る。遠まわしに俺の力で魔力を消されないか監視するためでもあるのだろうが、目立った害が無い以上向こうが利用してくるならこちらも利用すればいい。
公園の離れた所でフェイトとなのはが別れる前に互いの想いを語り合い、髪を結んでいたリボンを交換した。はやてもフェイトにまた家に来るように伝えていた。それを見ていたアリシアが、ポフッと空中から俺の肩に乗りかかってきた。
「うん、やっぱり肩車はこうじゃないとね♪」
「温泉旅行のリベンジか。実体がないのに強引に乗りかかってきたんだったな、あの時は」
「ま〜ね〜♪ でもやっぱりこうして人の体温が感じられて触れ合えるのが一番だよ〜!幽霊の間は何かに触ろうとしてもすり抜けるし、強く念じたら変な音を出しちゃうし、誰かに気付いてもらおうと色んな所を飛んでみても誰も気付かないし、そんな事をしてばっかりいたら霊感のある人に悪霊に間違われて危うく退魔師に『あくりょうたいさ〜ん!!』ってされそうになった経験もあるし、散々な記憶ばっかりなんだよね〜。あぁ、思い出したら何かブルーな気持ちになってきちゃった……」
『うっ……うっ……ごめんなさい、アリシア……死んだ後もあなたにそんな辛い思いをさせていたなんて……!!』
「モニター越しで泣くな、プレシア。母親に戻るなら少しはしゃんとしろ」
感傷性が高すぎて傍から見てると色々不安になるテスタロッサ家だが、それが彼女達らしいと言えば彼女達らしいのだろう。同じ子を持つ親であるリンディは微笑ましそうに眺めていて、今後も大人の波に呑まれるに違いないクロノは呆れたような顔を浮かべていた。
「あのなぁ君達、もう裁判に勝った気でいるんじゃないのか? これから滅刑の情報を集めたり揃えたりしなければならないから大変なんふぁふぉっへっアフィスィア!!」
「あはははは! クロノ変な顔ぉ〜!」
アリシアよ……話してる途中に頬を横に引っ張るのはやめてやれ。確かに笑える絵だが、クロノの言ってる事は至極真っ当なものなんだぞ。
「はぁ〜〜〜〜〜……」
「クロノ少年、強く生きろ」
「君も少年じゃないか! ……そういえば今更なんだが、サバタって何歳なんだ? 少年って言うからには流石に成人は迎えてないようだが……」
「ああ、俺の年齢か……」
そういえば……俺は何歳なんだっけか……? クイーンに拉致されて訓練に明け暮れた結果、誕生日も忘れたから数え年で適当に12ぐらいまでカウントしたのは覚えて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ