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リリなのinボクらの太陽サーガ
友達
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ような獰猛な笑みを浮かべていて、正直かなり不気味だった。

「今度はこっちの番だよ! ディバインバスター!!」

咄嗟に残しておいた魔力でシールドを展開、うめき声がたまらず漏れ出るも、彼女の砲撃をどうにか耐えきった。が……その一瞬安堵した心の油断を突かれ、私はなのはのバインドに拘束される。

「な、バインド!?」

まずい……今の防御で魔力はほとんど空だ。それに彼女のバインドはかなり綿密に練られているのか、相当頑丈だ。脱け出そうと足掻いても、ビクともしない。
その一方で、私の視界一杯に拡がる巨大な魔法陣を展開しているなのは。な、何故か……彼女の背後からヴァナルガンドに匹敵するプレッシャーが発せられて、私の背に冷たい汗がダラダラと滝のように流れ出す。
ああ……今わかった。あの時お兄ちゃんが喰らった破壊光線とほぼ同じものを、これから私も喰らうんだって。こっちは非殺傷設定が入っているのが唯一の救いかな……? え……ちゃんと組み込まれてるよね!?

「受けて見て。これがディバインバスターのバリエーション……の亜種!!」

え、ちょ……魔力がまだまだ大きくなってるよ!? 最初に使った時より更に威力増えてない!? あの時は未完成だったの……っていやいやいやいやホント待ってお願い!! それ撃たれたら死んじゃうよぉ!!

「ジェノサイドブレイバァァァー!!!!」

「ちょ、なんか色々違ッ!? いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

哀しいかな、私の悲鳴は彼女の放った砲撃の発射音にかき消された。両手足をバインドで拘束されて身動きを完全に封じられている状態の涙目の私を、まるでクジラが小魚の群を襲うかのようにピンクの光がジュッと音を立てて飲み込んだ。
砲撃はそのままの凄まじい猛進で私たちの足元にある海に衝突し、海水を高々に打ち上げる……どころか、なんとモーゼの十戒のように割ってしまった。結界の中じゃなかったら間違いなく大惨事になっていただろう。海が割れて海底だったはずの砂地に残った砲撃痕、軽く半径一キロを超える巨大なクレーターの中心でプスプスと煙を立てながら私の体は横たわっていた。
やっぱり気のせいじゃなかった。暗黒物質が宿ったなのはの攻撃力は、以前より恐怖を覚える勢いで上がっている。もう……こんなの人間業じゃないよ……ぐふっ。

『フェイトォォォォオオオオオ!!!?』

『うわぁ……アレ、下手したらヴァナルガンドの破壊光線と正面から撃ち合えるんじゃない? これから友達になろうって相手にあんなもの撃つかなぁ、普通……』

『フェイトちゃん……ヤムチャしやがって』

『anotherだったら死んでたな』

いや……早く助けに来てよ……。


・・・・・・・・・・・・・・・・

〜〜Side of サバタ〜〜


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