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リリなのinボクらの太陽サーガ
決着
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不敵に笑うサバタさんの表情にラタトスクは訝しい目を向ける。しかしそれは次の瞬間、驚愕に彩られることとなる。

「フェイト! 詳しい話は後にして、早くトランスするよ!」

「え!? えっと……うん!!」

『太陽ぉー!!!』

バイクに一緒に乗っていたフェイトちゃんに似た女の子が駆け寄ってきたフェイトちゃんと合身して、フェイトちゃんのバリアジャケット姿が、全身が燃えるように輝く姿に変わっていた。あれはまるで、小さな太陽……!

「あ、あり得ない! 彼女は太陽仔の血を引いていないただの人間! それがどうして太陽少年と同じ姿に……!!」

焦ったようにラタトスクはしびれ薬が塗られてるチャクラムをフェイトちゃんに投擲しようとした。しかしそれは……緑色の鎖と水色の輪に縛られて止められた。

「僕たちを忘れてもらっちゃこまるよ!」

「ただの人間の意地を、思いしれ!!」

『はぁぁあああ!! ソルフレアッ!!』

「この……ガキどもがぁあああああああ!!」

フェイトちゃんが放った神速の如きスピードの突進が、ユーノ君とクロノ君のバインドに捕えられたラタトスクに直撃し、当たった部分から奴の体が黒い煙を立てて崩れていく。形勢不利を悟ったラタトスクは悔しそうな顔で異次元転移を使って撤退、この場から消え去った。それを見届けたフェイトちゃんはトランスを解除し、さっきの女の子と分離していた。

「今のは……それに君は……」

「なのはちゃん!」

サバタさんと同じく助かったすずかちゃんが倒れている私の所に駆け寄ってくる。でも私はもう全身が痙攣し始めてまともに声を出せず、返事をすることすらできなくなっていた。サバタさんが私の様子を見て深刻な顔で皆に言う。

「大量の暗黒物質を浴びたせいで吸血変異が進行している……アンデッド化までもう時間がない!」

「そんな……何とかならないんですか!?」

「彼女の命を助ける方法は……ある。月村すずか、おまえが開花させた月下美人の力、それを使えばあるいは……!」

「私の……力?」

「俺も今回初めて知ったが、月下美人の能力には個人差があるらしい。よって、俺の使い方ではなのはを救うことはできない。ゆえにこの世界の月下美人に目覚めたすずかの力に賭けるしか方法はない!」

「…………わかりました!」

意を決した表情ですずかちゃんは「ごめんね」と言ってから、私の首筋に噛みついた。するとすずかちゃんに吸血されていく程、私を蝕んでいた暗黒物質が沈静化していき、いつもと違う彼女の赤い瞳に見つめられた私はおぼろげになりつつも、感じたことのない心地よさを味わっていた。しばらく吸血された後、私の様子が落ち着いたことですずかちゃんは私の首筋から離れて様子を伺っていた。

「……
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